自民党が単独過半数を獲得したあの衆議院議員選挙から数年。
久しぶりの感じが全くしない衆議院議員選挙がこの師走に行われる。
選挙権を持つ若年層からすれば、師走のクソ忙しい時期に選挙などやられても正直興味すらないという者が多いだろう。
かつて流行ったマニフェストという言葉すら、この時期になっても薄っぺらく感じる。
今回の衆議院議員選挙、おそらくは史上最低の投票率を記録するだろう。
消費税増税こそ選挙のテーマとして取り沙汰されるが、反対といったところで他に投票する所がないのだ。
テレビをつければ、党首は口を揃えて未だに原発問題を口にする。
おいおい、いつまでその話してるんだと声を大にして言いたい。
そもそも原発に関する是非なんて、前回の選挙でとっくに議論されてたじゃないか。
その上で投票結果が出たじゃないか。
原発問題こそ経済問題に直結するし、新しいエネルギーがとか主張するなら、それにはコストというリスクがかかることくらいアホでもわかるじゃないか。
アベノミクスだなんだと騒ぎ立てるけど、仮に景気が上向いていたとして、それは原発があるからこその値段で電気を供給出来てるからじゃないか。
新しいエネルギーで発電した場合、それに想定される電気代の負担分と消費税増税分の金額際を何故気にしない。
別にここで原発を推奨したい訳じゃない、否定したいわけじゃない。
ただ原発問題のターゲットが、最も選挙に行く50歳以上の男女だという事に気付いて欲しい。
各政党は、その問題こそが最大顧客である50歳以上に最もウケると知っているからそれを争点にするのだ。
若者よ、選挙に行け。
君たちが最大顧客になれば、各政党のマニフェストの一行目は就職率の上昇や新卒給与の増加、ニートに対しての支援などに変わるはずだ。
君たちがいつまでたっても小さな顧客だから、政党は君たちを無視して、君たちが馬鹿にしている年寄りなかりに擦り寄るのだ。
もしかしたら、それは今回ではないかもしれない。
半ば結果の見えているこの選挙で、君たちの投票率が相手の思うより高かったとしよう。
国が僕たちを見てないと嘆く前に、まず見てもらう努力をする。
それが今回の選挙からできるじゃないか。