多くの生物は、日照時間(日長)の変化に応じて季節変化を感じ取り、体内の生理機能を調節して環境変化に適応している。この日長の変化に伴う現象のことを「光周性」と呼び、動物では、生殖腺の発達や冬眠、渡りなどが光周性に起因していることが知られている。
つまり、動物は感覚器官である目で光をとらえ、神経細胞の活性化を電気信号に変え、脳で認識しているわけだが、日照時間の変化も認識する機能が存在する。2010年12月、理化学研究所の研究グループは、体内の生理機能を季節変化に適応させる「春ホルモン」の司令塔となる遺伝子を突き止めている。
春ホルモンとは、日照時間が長くなると、下垂体正中隆起部で誘導される甲状腺刺激ホルモン(TSHβ)のこと。日照時間が短い状態から長い状態になることは、季節変化によって冬から春になることがイメージされるので、ここではTSHβを「春ホルモン」と呼称する。
続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/
サイエンスポータル: 鳥は脳で光を直接感知し恋の春を知る 理化学研究所: 明け方の光が春をもたらす