1年かけてサラダ大好き計画!その6(最終回)「勘違いの野菜をふんだんに入れてみる」

  by 古川 智規  Tags :  

野菜やサラダが嫌いもしくは食べないという方は多い。野菜というと注文しないというのはよくわかる。記者もそうだからだ。今回は最終回の第6回目だ、1年かけてようやくサラダらしいものを食べることができるようになってきただろうか。

※参考記事
1年かけてサラダ大好き計画!その1「まずは丼物からスタートしよう」
https://rensai.jp/484423 [リンク]

1年かけてサラダ大好き計画!その2「肉と穀物中心のサラダでモリモリ食べる」
https://rensai.jp/495999 [リンク]

1年かけてサラダ大好き計画!その3「暑い夏のテイクアウトでおつまみまで調達してしまおう」
https://rensai.jp/506896 [リンク]

1年かけてサラダ大好き計画!その4「いよいよ色鮮やかにサラダっぽくなるぞ」
https://rensai.jp/514893 [リンク]

1年かけてサラダ大好き計画!その5「標準のサラダに挑戦する」
https://rensai.jp/536659 [リンク]

この計画は、サラダボウル専門店のWithGreenで完全オーダーメイド注文をして、野菜嫌いでも食べられるサラダを食べながら隔月で1年をかけてサラダ大好きになる全6回の計画だ。1回につき2種類のレシピを紹介して、店舗でそのまま注文できるようにした。今回は第6回目の最終回で、具材になる野菜には先入観のあるものばかりを選んで苦手意識を克服して締めたい。

同店では具材となる野菜や肉類のほとんどを店舗で準備している。野菜や肉のカットも届いた店舗で行うのが基本だ。下ごしらえされた材料でも食べる直前にカットすることで、水分や食感を最適に保てるようにしているのだ。当然だが、自宅でサラダをつくるときも、同店でのカットの仕方を参考にすれば美味しいサラダが作れることは間違いない。

カスタムサラダMサイズ

最終回も2種類のサラダを食べることにする。イートインで食べたのは「カスタムサラダMサイズ」で、季節限定品も含めて美味しさと先入観を払しょくするための野菜を加えた。
レシピは、トマト・スマイルボール(期間限定)・きゅうり・紫キャベツ・じゃがいも(期間限定)で、ドレッシングはジンジャーとした。

野菜嫌いな方からよく聞く先入観として、トマトの酸っぱさが苦手、紫キャベツの苦みがちょっと…、玉ねぎの辛みが苦手というのがある。
まずトマトだが、いわゆるフルーツトマトではないので果物のように甘いということはないが、吟味したトマトはみずみずしくて酸味ばかりが目立つようなことはない。紫キャベツも同店で提供されるものは、苦みはないので安心して食べていただきたい。そして玉ねぎの辛みについてはスマイルボールというまったく辛くない、むしろ甘みさえ感じる特別な品種を採用しているので、期間限定ながら今のうちに食べておくといいだろう。

ジンジャードレッシングは、しょうがの風味を残しつつ野菜によく合うように調合されたクリーミーなものだ。ほくほく感ときっちりと味がわかるジャガイモが一緒になることにより満足感も高いランチサラダになる。

それぞれの野菜の先入観は食べれば払しょくできるはずだが、このクオリティのサラダを一般の市販品に求めるのには若干の無理がある。それだけの食材を吟味してそろえているからこその価格であり、それなりの値段のサラダなのだから当然ともいえる。しかし、苦手意識を克服できれば、徐々に普通のサラダも食べることができるので、普段食べなかった野菜をモリモリ食べることが習慣になれば結果的に健康にも良い食生活となるのは間違いないだろう。

カスタムサラダLサイズ

テイクアウトにしたのはカスタムサラダLサイズで、どちらも完全カスタムのオーダーである。Lサイズにしたのは、季節柄クリスマスや忘年会やホームパーティーで家族や仲間と食べることもできるようにとの想定からだ。

野菜のレシピは、人参・オニオン・もやしナムル・大根・玄米で、Lサイズにはドレッシングが2つ選べるのでごま塩・ごまクリーミーと色合いは異なるがどちらもごまでそろえてみた。

毎度おなじみの、テイクアウトで約8時間経過後の夕食に食べることにした。まずは、ごま塩ドレッシングを全体にからめてから味を付けて、ごまクリーミードレッシングは味変やピンポイントでの味付けに利用した。

テイクアウトでも先入観のある野菜を積極的に入れてみた。記者の場合は人参は甘いという印象はあるのだが、根菜独特の風味が苦手という方は多いようだ。同店の人参は素直に甘いのでドレッシングは不要なくらいだ。そして大根はあの辛みが苦手という方が多い。同店の大根は中に閉じ込められた水分がシャキッと出てきてみずみずしく、そして甘い。このままかじっても美味しいので、辛みの心配は不要だ。ごま塩ドレッシングをかけて容器を閉じて振ることによりまんべんなくからめる。いつものことだが、8時間経過しても水はほとんど出ない。

ごまクリーミードレッシングは、後にかけても良いしピンポイントでディップして食べることも可能だ。玄米が入っているので、ご飯としても最適だし、シェアして食べるのにも腹持ちがするので満足感は高い。クリスマスに限らず、パーティーとなると肉類や油ものが多い印象だが、同時に美味しいサラダを食べれば胃にも優しく栄養の偏りもない。

最終回に寄せて

1年間にわたり、全6回シリーズでお届けした「1年かけてサラダ大好き計画!」だが、取材した感想としては好きなものから食べていけばよいということが分かった。野菜だけではなく、肉も穀物も果物もサラダの具材になるので、苦手な方やサラダを食べる習慣がない方は、まずは食べられる、あるいは好きな具材だけを選択してサラダを作ってもらうのが克服の第一歩だと感じた。そのうえで、苦手意識克服により嫌いなものにチャレンジできるようになれば、次のステップに進んでいくと良い。

時間制限があるわけではないので、満足できるまで存分に好きな具材だけのサラダを食べつくして、飽きるくらいになれば次の具材にチャレンジというのが良い。誰かに指導や強制されるのではなく、自ら好きなものを食べてみようという気持ちでスタートすれば、苦手意識は克服できるだろう。せっかく美味しいサラダがあるのに食べないのはもったいなし、野菜に対して勘違いしている感さえある。

日本は飽食とともに経済的に合理的な輸入品が多く入り、安全で美味しいという項目を忘れてきたような気がする。バランスの良い食生活のためには肉も魚も穀物も野菜も欠かせないので、美味しい野菜を取り入れて健康な体をつくる第一歩としてみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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