高校野球の都道府県大会が進み、あちこちで代表校が決まりつつある。今年は既報のように有力校が続々敗退しているのだが、その勢いは止まる所を知らない。なんと、筆者の調査では昨年の夏の甲子園に出た中で、今年も出場を決めたのは今日現在でわずか4校。既に敗退した学校は実に34校。
おまけに、その中には優勝校の前橋育英、準優勝校延岡学園を含め、ベスト8まで残った学校が含まれている。
高校野球関係者は「もう名門校とか名前だけで勝負できる時代ではない。野球の戦術も本、映像、ネットで広く知られるようになったし、練習設備も良くなっているので地域格差も小さくなっている。今年はどこが優勝するかまだなんともいえない」と話している。写真の甲子園での開会式に望める学校は、例年以上の激戦を勝ち抜いてきたことになる。
7月26日午後18時現在で、出場決定・敗退の一覧は以下のとおり。
(左が昨年の代表校、右が今年の代表校。代表が決まっていない都道府県は
昨年代表校が現在どこまで勝ち進んでいるかを示した。「敗退」は既に負けている学校)
北海道
北北海道代表 帯広大谷(初出場)→武修館(初出場)
南北海道代表 北照(3年ぶり3回目)→東海大四
東北
青森代表 聖愛(初出場)→八戸学院光星
岩手代表 花巻東(2年ぶり7回目)→盛岡大附
宮城代表 仙台育英(2年連続24回目)→利府
秋田代表 秋田商(2年連続17回目)→角館
山形代表 日大山形(6年ぶり16回目)→山形中央
福島代表 聖光学院(7年連続10回目)→同左
関東
茨城代表 常総学院(2年連続15回目)→藤代
栃木代表 作新学院(3年連続9回目)→決勝進出
群馬代表 前橋育英(初出場)→(前橋育英敗退)
埼玉代表 浦和学院(2年連続12回目)→(浦和学院敗退)
千葉代表 木更津総合(2年連続4回目)→東海大望洋
東東京代表 修徳(9年ぶり5回目)→(修徳敗退)
西東京代表 日大三(3年連続16回目)→(日大三敗退)
神奈川代表 横浜(2年ぶり15回目)→準々決勝進出
山梨代表 日川(3年ぶり4回目)→東海大甲府
北信越
新潟代表 日本文理(2年ぶり7回目)→決勝進出
富山代表 富山第一(初出場)→富山商業
石川代表 星稜(6年ぶり16回目)→決勝進出
福井代表 福井商(2年ぶり22回目)→(福井商敗退)
長野代表 上田西(初出場)→(上田西敗退)
東海
静岡代表 常葉菊川(5年ぶり4回目)→(常葉菊川敗退)
愛知代表 愛工大名電(2年連続11回目)→(愛工大名電敗退)
岐阜代表 大垣日大(6年ぶり2回目)→同左
三重代表 三重(4年ぶり11回目)→準決勝進出
近畿
滋賀代表 彦根東(初出場)→(彦根東敗退)
京都代表 福知山成美(5年ぶり4回目)→龍谷大平安
大阪代表 大阪桐蔭(2年連続7回目)→5回戦進出
兵庫代表 西脇工(初出場)→(西脇工敗退)
奈良代表 桜井(初出場)→(桜井敗退)
和歌山代表 箕島(29年ぶり8回目)→市和歌山
中国
鳥取代表 鳥取城北(2年連続3回目)→決勝進出
島根代表 石見智翠館(8年ぶり8回目)→開星
岡山代表 玉野光南(11年ぶり3回目)→玉野光南敗退
広島代表 瀬戸内(13年ぶり2回目)→瀬戸内敗退
山口代表 岩国商(27年ぶり4回目)→岩国商敗退
四国
香川代表 丸亀(13年ぶり4回目)→丸亀敗退
徳島代表 鳴門(2年連続8回目)→決勝進出
愛媛代表 済美(5年ぶり4回目)→済美敗退
高知代表 明徳義塾(4年連続15回目)→準決勝進出
九州・沖縄
福岡代表 自由ケ丘(初出場)→準々決勝進出
佐賀代表 有田工(初出場)→佐賀北
長崎代表 佐世保実(2年連続5回目)→佐世保実敗退
熊本代表 熊本工(4年ぶり20回目)→城北
大分代表 大分商(16年ぶり15回目)→大分
宮崎代表 延岡学園(3年ぶり7回目)→日南学園
鹿児島代表 樟南(4年ぶり18回目)→鹿屋中央
沖縄代表 沖縄尚学(8年ぶり6回目)→同左
※朝日新聞、NHK、産経新聞などのデータを元に筆者集計
(画像はウィキペディア[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%83%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9%E5%A4%A7%E4%BC%9A#mediaviewer/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Hanshin_Koshien_Stadium_2007-19.jpg]より)