キングジムの商品はそのネーミングのひねりのなさや、デジタルっぽいけどアナログな商品等、コアなファンが多い。
ネット上では愛着を込めて変態扱いされている同社の製品は、記者も同社の密かなファンでいくつか愛用している。
取材時にテキストをひたすら打ちまくるポメラや、QRコードも印刷できるラベルやネームシール、リボンまで作ることができるテプラは欠かせない。
今回は、最近使用して便利なアイテム3商品を紹介する。
記者は記事をカフェで書くことも多い。ノートPCで書くのだが、プレスリリースの紙を横に置いてスマホで音楽を聴きながらというスタイルが多い。
記者の使用スタイルで紹介するが、読者のライフスタイルの中でもきっと役に立つシーンがあると思うので、参考にしていただきたい。
二つ折りクリアーファイル「コンパック」
プレスリリースはA4であることがほとんどだ。クリアファイルで受け取るのがほとんどだが、カメラバッグ等の持っているカバンによっては入りにくい、または枚数が多いと閲覧がしにくいということがある。女性記者に聞いたところでは、女性は持っているバッグがそれほど大きくないため、多くは持ち歩きにくいという。
本品は、A4サイズの紙を2つ折りにして持ち運ぶことができるし、めくって閲覧することも容易。
ただ、それだけではそのまま紙を折れば済むだけの話である。
コンパックは、そのアイデアで折り曲げて持ち運んでも書類そのものに折り目が付かない機構になっている。
写真は、書類を入れてA4サイズで閲覧できる状態。クリアファイル部の下の固定している部分に秘密がある。
テプラの青テープを貼ったので、この位置をデフォルトとして見ていただきたい。
半分折り曲げた状態。クリアファイル部の上部は固定されていて、下の部分は可動式になっている。この遊びが秘密だ。
ほぼ2つ折りにした状態。およそ2センチメートル強の遊びで、クリアファイル部分が下(写真は横にして撮影しているために右側)にずれて、紙に折り目が付くのを防止している。
この機構のおかげで、紙はカーブはするが折り目はつかない。大切な書類や書き込む書類を持ち運ぶのに大変便利だ。
A4を2つ折りにすればA5となり、コンパクトでこのまま立てれば区分収納にも便利だ。女性のハンドバッグにも入る大きさだろう。
電子吸着ボード「ラッケージ」RK20
取り出したプレスリリースを横に置いて記事を書く。紙の資料を見ながらプレゼン資料を作成したり、数値を打ち込んだりするのはビジネスマンも同様のスタイルだ。
ラッケージは静電気のチカラで紙等を吸着させる電子機器だ。
写真のようにボードを立てて使うこともできるし、マグネットが付いているので貼り付けることもできる。
裏側に収納式の衝立と、単3乾電池4本が入る電池ボックスがある。
接触面積が大きければ、紙に限らず写真のようにサンプル品の中身が入ったボトル6本、1回使用のシャンプー等のパックが貼りついた。これには正直驚いた。結構な質量になるのに、この吸着力はアイデア次第で面白い使い方があるのではないだろうか。
持ち運ばなくても、デスク横においておけばメモや名刺等を何枚も貼り付けておくことができる。ちなみに手をかざしても静電気を感じることはなく、ただの不思議なボードであった。
「ジップケーブル ポーチ」
スマホにモバイルバッテリーとケーブルはもはや必修アイテムだ。
バッテリーは箱型であることが多いのでそのままカバンに入れるが、ケーブルは収納が面倒だ。そこに着目したのが本品。
ポーチを開けると記者のモバイルバッテリーが入っている。ケーブルも見える。
このポーチのジッパーをぐるぐる外していくと、帯状になりそのままケーブルに変身する。使用するときはケーブルになり、使用しないときはバッテリーポーチになるという優れものだ。
スマホ側のプラグはマイクロUSBなので、今後主流となるであろうType-Cのケーブルはポーチについている小さなポケットに収納しておけば便利だ。
メーカーにはType-Cの製品を開発してほしいものである。
ちなみに、ケーブルの両端は少し出ているので、ポーチに収納した状態で使用することも可能だ。スマホそのものを操作しない状態で充電するときにはこの方法が便利かもしれない。
いかがだろうか。使用する人のアイデア次第で、様々な使い方ができるだろう。あなたの発想を生かして、もっと便利にもっと快適な環境を手に入れていただきたい。
※写真はすべて記者撮影