【発売前レビュー】ただの紙は神だった!トイレットペーパー使用は厳禁?『脱臭炭ニオイとり紙』使用レポート

  by 古川 智規  Tags :  

エステーが3月31日から全国で一斉発売する『脱臭炭 ニオイとり紙』を発売前使用レポートする。

見た目はトイレットペーパー

パッと見は薄汚れたねずみ色のトイレットペーペーそのもの。だが、炭が配合されているとのことで、とりあえず色には納得。文句は言うまい。触った感じはトイレットペーパーには程遠く紙質は硬い。ファーストインプレッションを聞いた同社広報担当の平井芙美加さんは言う。
「トイレットペーパーとして使うのは、おやめください!」

--なぜですか?何か都合がわるいことでも?

「都合悪いですよ!1ロールあたりトイレットペーパーの10倍位するんですよ。もったいないですよ。といいますか、トイレットペーペーじゃないですし。(笑)真面目にお答えしますと、トイレットペーパーのように水に溶ける紙ではないのでトイレに流せないのです。98ミリメートル×40メートルですからトイレットペーパーのように見えますが、値段は税込み712円です」

--なるほどトイレットペーパーよりも高いですね。それは納得しました。どういう場所に使用を想定しているのですか?

「ニオイが気になるところであればどこでもご使用になれます。代表的な想定としましては生ゴミや三角コーナー、靴やブーツですかね。紙ですので湿気も吸収します。しつこいようですがトイレットペーパーではありませんので(笑)」

--わかりました。では、ちょっと違う用途で試してみます。人体に直接触れても大丈夫ですか?

「全く問題ありませんが、お尻は紙質が硬いので痛くなるかもしれませんからおやめくださいね(笑)」

ハンバーガーショップにて…ちょっとその前に各種実証

ハンバーガーショップでセットを購入、公共交通機関に乗って移動する際にそのニオイが気になる。特にポテト。そんな実験をする前に記者は個人的に考えて実証してみた。

1.タバコの吸い殻
 煙草の吸殻はたまると喫煙者でもそのニオイが気になる。こまめに捨てればいいのだが、ゴミ出し日までニオイは部屋に残る。そこで、密閉袋に吸い殻を数週間ためておいた。開けた瞬間ものすごいニオイがする。そこにニオイとり紙をクシャッと丸めて数分。再度開封してみると全く消えているわけではないが袋の中に鼻を突っ込まないとわからないくらいになっていた。これでゴミ出し日まで気にしなくてもいいだろう。

2.体に直接
 取材を終えて帰宅するとシャワーを浴びる。しかし実証なのでそのまま体を洗わず就寝。翌朝には寝汗や前日の汗で気持ちがいいものではない。そこで気になる部位にニオイとり紙をミシン目にそって切り取り体に貼り付けてく。数分後、体から剥がした紙も体そのものも無臭になっていた。体臭なので気温や湿度、個人差はあるものの記者の場合はそうだった。

3.冷蔵庫に投げ捨てる
 冷蔵庫専用の脱臭剤はある。しかし食べ残しの食材を一時的に冷蔵庫に入れておいたり、キムチのようなニオイの強いものは脱臭剤の効き目が現れるまで時間がかかる。これは特性上仕方がないのかもしれない。そこで、冷蔵庫にニオイとり紙を丸めて捨ててみた。捨てるという表現をしたのは丸めて空いているる空間に投げただけなので捨てたように見えたのだ。数時間後、冷蔵庫の扉を開けてびっくり。顔を突っ込んで深呼吸しても無臭だった。記者の冷蔵庫は一人用2ドアで容量が小さいのでそうだっただけかもしれないが、とにかく無臭で合ったことは事実だ。

4.対プラズマクラスター
 科学技術と勝負とばかりにプラズマクラスターのフィルターにニオイとり紙を貼り付けて脱臭力が増すかどうか試したみたが、こちらはどちらも脱臭グッズなのでよくわからなかった。ちなみにフィルターに余計なものを貼り付けるとファンの回転に抵抗が増して機器に良くないこともあり得るのでむやみに真似するのはオススメしない。やるならばプラズマクラスターの空気吹き出し口付近にニオイとり紙をぶら下げておくと良いかもしれない。

ハンバーガーショップ実証開始

さて、ハンバーガーショップでテリヤキバーガーのセットを購入。

パウダーを振りかけるタイプのポテトには食欲そそるしかしながらニオイはなかなか強烈なバター醤油(しょうゆ)味を選択。本来的には食べるときに振り掛けるべきだが、実証なので購入したその場でフリフリ。美味しそうなニオイだ。

そこにニオイとり紙を適当に切って丸めてポテトの袋の中に突っ込んで紙袋を閉じ帰宅した。
電車やバスの中では強烈なバター醤油のポテトのニオイが…しなかった。テリヤキバーガーの方は包装がしっかりしていて匂いがさほど漏れない構造になっているのか最初から気にならなかったのでノーマーク。

帰宅後にポテトの袋を開封、鼻を袋に突っ込んでみるとニオイがほとんどない。紙を取り出してみると、余分な油が紙に吸収されていて良い頃合いだ。あとで思ったのは、フリフリ時にニオイとり紙を一緒に入れて振るともっと余分な油が取れたのかもしれない。そして美味しく食べたあとに、おまけが待っていた。

使用後のニオイとり紙にはまだ消臭効果が!

この使用後のにおいとり紙で油とバター醤油のパウダーが付いた手を拭いてみてびっくり。手のニオイがきれいサッパリ消えていた。もっとも、手を洗ったほうが油はきれいに取れるのは言うまでもないが、水道がどこにでもあるわけではない外でポテトやハンバーガーをつまむのであれば、オススメの方法だ。
結果的に数十センチメートルのニオイとり紙は高コストパフォーマンスを発揮する結果となった。
消臭の原理は炭のミクロの穴にニオイ成分を吸着してフタをするというもののようだが、難しいことはさておいて紙なのでどこにでもいつでも誰でも使える神のような紙だったことは驚きに値する。
くれぐれもトイレットペパートしては使用しないように注意したい。

※写真はすべて記者撮影

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