『命をいただく』を実践してみた

  by 小椋  Tags :  

先日、偶然見たテレビでお坊さんの食事風景が紹介されていた。
なんでも、お坊さんと言うのは食事中は一切会話をしてはいけない決まりなのだとか。
その理由の崇高さが凄い。
『命をいただいている以上、その命への感謝を忘れてはいけない。会話をすると、意識が話しに行ってしまう。食べるものに意識を集中する事でいただく命への感謝を意識し続ける。命の尊厳の根底にある問題だ。』
・・・す、すげぇ。
感動しましたね。
筆者も先祖代々、仏教徒。
お寺の宗派も知らないけど。
仏様の前で拍手打ってヒンシュク買ったこともあるけど。
でも仏教徒には間違いない。
自分が所属していた宗教にこんな素晴らしい思想があったとは!
これは早速実践すべし!

・・・と。次の食事からはテレビは消し、携帯も本も開かず、ひたすら『食べる事』に集中してみた。
結果。1つの変化が。

食べ物がいつもより美味しく感じる!

白米の甘み、野菜のしゃきしゃきした食感、肉や魚の旨み・・・
今まで、どれだけの命を戴きながら、それを粗末な気持で食べていたか思い知らされる。食べ物さん、ありがとう!
お坊さんのいう命の尊厳には程遠いが。

ただ、1つ弊害が。
この『食べる事に集中する』というのは気持が安定していないと出来ないという点。
嫌な事があってむしゃくしゃしていたり、極度に疲れていたりすると、食べながら違うこと考えたり、ついテレビのリモコンや携帯に手が伸びそうになったり・・・

やはり、厳しい修行を重ねたお坊さんと同じ境地に数日で達そうなどという方が図々しかった。

とはいえ、この食べる事に意識する、という気持はなかなか新鮮。
これからも意識しておこ。

一汁一菜

文章を書くのが好きですし、得意です。茨城の知られざるB級グルメや面白コネタなどをどんどん書いてゆきたいです。また読書は純文学ですので、純文学のツッコミどころなどを面白く書いててゆこうと思っています。

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