インターナショナルスクールとは?特徴・学費の値段・メリット・デメリットを解説

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インターナショナルスクールはよく耳にする言葉ですが、実際の特徴を知る人は多くありません。インターナショナルスクールとは多国籍の子どもたちが通い、英語力・国際感覚・多様性の尊重を身につけられる教育施設です。

今回の記事では、インターナショナルスクールの概要・特徴・学費などをまとめました。

この記事を読めば、インターナショナルスクールの特徴を大まかに理解できます。日本の学校とインターナショナルスクールのどちらに子どもを入学させるか、記事を読んで検討しましょう。

インターナショナルスクールの特徴とは?

インターナショナルスクールは、もともと日本在住の外国籍の子どもが教育を受ける施設でした。しかし、現在では形態が多様化し、日本国籍の子どもが通学できるインターナショナルスクールもあります。

インターナショナルスクールは、幼稚園から高校までの一貫教育を提供しています。なお、「英語を学ぶ場」ではなく「英語で学ぶ場」である点には注意が必要です。

インターナショナルスクールの主な特徴は、以下のとおりです。

•生徒の国籍が多様
•新学期は9月からスタート
•国際認定組織によって認定された先進的な教育

「バイリンガルに育てたい」「国際感覚を身につけさせたい」などが、インターナショナルスクールへの入学理由の多くを占めています。

インターナショナルスクールは誰でも入れる?

インターナショナルスクールに入学できるかどうかは、それぞれの学校の規定によります。インターナショナルスクールの設立には、以下の3つのパターンがあります。

1.日本に在留している自国民のために、その国が設立
2.外国学校が日本校として設立
3.日本国内の団体によって設立

2や3のケースですと、日本国籍の子どもを受け入れるインターナショナルスクールが多いです。まずは、インターナショナルスクールの公式サイトを確認しましょう。

インターナショナルスクールの学費はいくら?

インターナショナルスクールと日本の学校の学費相場は、以下のとおりです。

インターナショナルスクール
学費の相場(年間)
150万円~200万円ほど

日本の学校
学費の相場(年間)
公立小:約35万円 私立小:約165万円
公立中:約54万円 私立中:約143万円
公立高校:約51万円 私立高校:約105万円

このように、インターナショナルスクールは学費が日本の学校と比較して高い傾向があります。幼稚園から高校までの間、インターナショナルスクールの学費が許容できるか十分に検討しましょう。

参照:文科省「令和3年度子供の学習費調査」

インターナショナルスクールと日本の学校の違い

インターナショナルスクールと日本の学校の違いを、以下の表にまとめました。

インターナショナルスクール
新学期のスタート時期:9月
教育の方向性:探究型で好奇心を育む
義務教育の卒業資格:得られない
授業で使う言語:英語日本語
生徒の国籍:世界各国で多様
1クラスの生徒の数:少人数

日本の学校
新学期のスタート時期:4月
教育の方向性:知識暗記型でテスト重視
義務教育の卒業資格:得られる
授業で使う言語:日本語
生徒の国籍:日本人が大多数
1クラスの生徒の数:多人数

インターナショナルスクールに通う3つのメリット

インターナショナルスクールに通うメリットについて解説します。

高い英会話スキルが身につく

インターナショナルスクールに通えば、高い英語力が身につきます。
授業やコミュニケーションがすべて英語で行われるからです。

子どものうちから英語に触れておけば、ネイティブな発音や音の聞き分けができる力も育ちます。
海外での就学・雇用といった将来の選択肢を広げるなら、インターナショナルスクールがおすすめです。

国際的な価値観・視野が持てる

インターナショナルスクールは多国籍な子ども・先生が在校しており、国際的な価値観を身につけられます。
一方、日本の学校では日本国籍の子どもが大多数なため、海外の文化に触れる機会は多くありません。

小さいころから国際的な価値観・文化に触れられれば、お互いを尊重して思いやる多文化主義的な考え方を育めます。

海外の大学という選択肢が増える

国際認定組織の認定を受けているインターナショナルスクールは、高校卒業と同時に日本国内・海外の大学受験資格を得られます。
そのため、海外の大学に入学するという選択肢が増えます。

たとえば、帰国便利帳WebによればAoba-Japanを卒業した人の約6割が海外、約4割が日本の大学に進学しました(※1)。インターナショナルスクール卒業生の進路には、以下のような選択肢があります。

•英語で授業を行う日本の大学
•日本語で授業を行う日本の大学
•海外の大学

ただし、すべてのインターナショナルスクールが国際認定組織の認定を受けているわけではありません。文科省によれば、日本の大学に進学するには以下の団体の認定が必要です。

10. 外国の大学入学資格である国際バカロレア(IB)、アビトゥア、バカロレア、GCEAレベルを保有する者
11. 国際的な評価団体(WASC、CIS、ACSI、NEASC)の認定を受けた教育施設の12年(12年目)の課程を修了した者

引用元:文科省「大学入学資格について」

インターナショナルスクールに通うデメリット

インターナショナルスクールに通う場合のデメリットについて解説します。

学費が日本の学校より高い

インターナショナルスクールは、日本の公立・私立学校に比べて学費が高い傾向にあります。
とくに東京では、年間200万円以上の学費が必要なインターナショナルスクールも珍しくありません。

もし経済的に余裕がないなら、より低価格な英語塾・英会話スクールも検討しましょう。

日本語・英語のそれぞれの習得が中途半端になる可能性がある

インターナショナルスクールに通うと日本語と英語、両方の習得が中途半端になる可能性があります。
このように、年齢相応の会話能力がない症状はダブルリミテッドと呼びます。

ただし、家庭でもまったく日本語を話さないなど極端な状況でなければ、ダブルリミテッドになる可能性はほぼありません。
インターナショナルスクールでは英語、家庭では日本語で子どもと十分なコミュニケーションを取るよう心がけましょう。

日本での進路が狭まる可能性がある

インターナショナルスクールから、日本の中学校への編入は難しいのが現状です。
インターナショナルスクールから日本の小中高への編入に必要な条件を、以下にまとめました。

学校の種別と編入・入学条件
小学校:編入は年齢相当学年から可
中学校:編入・入学には小学校卒業資格が必要
高校:中学校卒業程度認定試験に合格すれば可

なお、小学校卒業資格を得るためにダブルスクールという手法があります。ダブルスクールは、インターナショナルスクールに通いながら公立小学校に在籍するという方法です。

ただし、地域ごとにダブルスクールが認められるかどうかは異なります。あらかじめ、市区町村の教育委員会や小学校に確認を取りましょう。

参照:文科省「各学校段階における入学資格等について」,「高等学校入学資格 Q&A」

シンガポール発のOWIS大阪(One World International School)に注目!

OWIS大阪とは、2023年8月28日に開校した大阪市生野区のインターナショナルスクールです。

多文化主義を重視し、多国籍な子どもたちと好奇心を持って学習できる環境を整えました。多様な価値観・創造性・協調性・他者への貢献を重視した、国際水準の教育を低価格で提供しています。教育プログラムは国際バカロレアを採用しており、高校卒業と同時に日本・海外の大学入学資格の取得が可能です。

海外・国内という将来の選択肢が広がるOWIS大阪で、国際感覚が豊かな子どもに育てましょう。

インターナショナルスクールで国際的な視野を持つ子どもを育てよう

インターナショナルスクールはもともと、外国籍の子どもが通うための学校でした。しかし、現在は日本国籍の子どもも通学できるインターナショナルスクールが登場しています。

今回の記事では、インターナショナルスクールの特徴・学費・日本の学校との違いなどを解説しました。

インターナショナルスクールは、バイリンガル・多様な価値観・国際的な視野などを身につけられる教育施設です。子どもの将来の選択肢を広げるために、インターナショナルスクールへの入学を検討してみましょう。

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