以前に占いの取材をして記事にした。(参考2記事を参照)特に悩みもなく、これまでお金を払って占をしてもらったことがない記者が初めて本格的な占いを取材のためとはいえ体験した記事である。
取材時に占いに対する感想を持ったが、それは今も大きくは変わらない。そんな記者が占い師になってしまった経緯を時系列でレポートする。果たしてミイラ取りがミイラになってしまったのか?
※参考記事
当たるも八卦当たらぬも八卦?信じる者は救われる?不況時に流行る占いの世界を取材した!【前編】
https://rensai.jp/446676 [リンク]
当たるも八卦当たらぬも八卦?信じる者は救われる?不況時に流行る占いの世界を取材した!【後編】
https://rensai.jp/447278 [リンク]
占い師になるには?
記者が持った占いについての詳細な感想は参考記事をお読みいただくとして、要するに生まれて初めて鑑定してもらった際に占いの結果よりも学術的な側面から四柱推命に関心を持ったのが事の発端だった。鑑定をした先生方(取材では四柱推命とタロットを2名の先生にそれぞれ鑑定してもらった)は口をそろえて「そんな感想を持った方は初めてで新しい視点だと思った」とのことで、それならば見てもらう側よりも見る側(四柱推命鑑定師)になったほうがいいし、向いているかもしれないという方向に話が流れてしまった。
ところで、なればいいと簡単に言うけれども占い師になるにはどうしたらいいのだろうか。占いには多くの占術や流派が存在するが、日本において特に占いに関する公的資格はないので、取得すべき免許や資格等は存在しない。よって大きく分けて次の3つの方法が想定される。
まず第1に「今日から私は占い師!」と名乗ってしまうことだ。そもそも資格が存在しないので、これであなたも占い師になれる。しかし、占いが生業で見料(鑑定料)をもらうプロの鑑定師であれ、趣味で知人等の鑑定をするアマチュアであれ、何の裏付けもない占い師を誰が信用するだろうか。もちろん、有償にせよ無償にせよ占い師の努力と精進によるものなので否定するつもりは毛頭ない。しかし記者の場合はそもそも占いに関心があったわけではなく、数か月前に初めて取材目的で本格的な鑑定をしてもらったに過ぎない。よって「今日から私は占い師!」は一般論としては「自称占い師」にしか思えずダメとは言わないが、さすがに記者がそれで占い師を名乗るのは躊躇する。
第2に独学や研究で一定の知識を得て占い師を名乗る方法だ。これならば独修するので足らないのは経験だけだ。プロの占い師の先生は口をそろえて勉強よりも大切なのは経験、つまり場数だという。「習うより慣れよ」そのままなのが鑑定師の世界のようだ。ところが特に複雑怪奇で難しいとされる四柱推命の場合、曲折を経て鑑定師を名乗ったとしても鑑定方法や細かいことで壁にぶち当たってしまったときに相談し教えを乞う相手がいないということは、鑑定が自己流に陥りやすく相談者本位ではなく、鑑定者本位の占いになる可能性があると記者は感じた。特定の占術専門家としての裏付けがないのは「自称」と同様だが、少なくとも独学や研究による知見があるだけいいのかもしれないし、研究次第で独自の占術を編み出した著名な先生が多いことも事実だ。しかし記者にはその胆力もノウハウもない。
第3の方法、つまり最後の手段はというと、急がば回れ方式で師匠を見つけて師事することだ。参考記事の中で取材した高田馬場にある「道しるべCafe」の店員は全員が日本占道協会の認定鑑定師または講師である。同協会では講師の資格を持つ先生に師事し一定の知識と鑑定能力を習得することで、鑑定師に認定され同協会独自の資格が得られる。師事するとはいっても噺家ではないので、師匠の家に住み込み身の回りのお手伝いをしながら修業を積むわけではない。共通のテキストがあり、鑑定師になろうとする者は等しく同じカリキュラムで最低限かつ共通の知識を得る。しかしテキストの内容はあくまでも最低限の知識であり、実際の鑑定手法やノウハウを決められた時限の講習という形で師匠から習得することで認定鑑定師になることができる。公的な資格ではない、いわゆる民間資格ではあるものの、認定証があり鑑定する際には提示することが求められている。これは四柱推命は歴史がありすぎて日本に限らず東アジアで多くの流派があるため、どこの流派で認定されたのかを明かし、その専門家であることを証明するためだと考えられるが、少なくとも勉強をして最低限の鑑定知識と能力があることを内外に示すことはできる。
師匠を見つけて師事する!
ここまで聞くと、勉強はともかく師匠を見つけるのが最も大変であることは容易に察しが付く。記者の場合は取材現場のまさにその場で鑑定師を目指す流れになってしまった。そこで広報担当者に提案されたのは、記者を鑑定した清水葵先生が師匠になり記者を鑑定師に育てるというもので、何となくいつの間にか流れでそのように決してしまった。あとで考えてみるとかなり特殊な例で、師匠を見つける手間が不要だったのはラッキーとしか言いようがない。一般的には同協会所属の認定講師は独自に生徒(弟子ではなく生徒募集としている例が多いが、その方が現代では自然な表現)を募集していて、講師が主催する鑑定師養成スクールにおいてオンラインや対面学習することが可能なようだ。
取材当時、カフェ店員としてその場にいたのは四柱推命で鑑定してもらった清水葵先生と、タロット鑑定をしてもらった鎌田美穂先生の2名だけだった。しかも認定講師の資格を持つのは清水先生だけだったので、他に選択肢がなかったのは事実である。しかし広報担当者が「心配ならば相性を見てみたらいかがですか?」との提案で、記者と清水先生との相性を出してもらった。相性は恋愛や結婚に限らず家族関係、先輩後輩の関係、上司部下の関係、ビジネス上の人間関係等々、あらゆる人間関係を見ることができる。結果は驚異の90点をたたき出し、仮にこれが恋愛関係の相談であったとしてもまれに見る相性の良さということで、もはや運命かもしれないと占いっぽいことを思いながら、清水先生に師事することが確定した。以降は師匠と呼称することにする。
ところでカフェでは四柱推命以外にタロットもできる認定鑑定師である鎌田美穂先生との相性はどうなのかということで勝手に盛り上がっていた。せっかくだからということで見てもらうと、こちらも75点という高ポイントをはじき出した。鎌田先生は認定講師ではないので正式に師事することはできないが記者はこの際、鎌田先生を勝手に「副師匠」に認定し以降は副師匠と呼称することにした。
師匠と、通常ではあり得ない副師匠という2名のプロをその場で見つけて正式に清水師匠に師事することになったので、やることは一つ。これから四柱推命の勉強を始めなければならない。広報担当者から「いつから始めますか?」と煽られて「きょ、今日から!」と答えてしまった記者には有無を言わさずテキストが置かれ、雑誌執筆原稿の締め切りが迫る中で早速、当日から独学することになった。
勉強を始める!
渡されたテキストでまずは独学することになった記者は、記事を書く合間のカフェや移動中の時間を見つけてテキストをめくり、パソコンで「ノート」をつけて内容を整理し、わからないことは師匠にオンラインで質問しながら独習を進める。複雑な質問については後刻、講習でやることらしく改めての学習と相成った。
ところで、テキストはあくまでもハウツーが書かれているだけなので、事例が乏しいのは仕方のないことだ。そこで仕事上で付き合いのある方に事情を話して、まだ鑑定はできないが鑑定師になれたら必ず見るという条件で片っ端から生年月日を聞きまくり、事例を集め自分なりに勉強を終えた段階での想定鑑定をしながら理解を深めることを並行した。男性だと怪しまれること請け合いなので、占いの経験がある女性の生年月日を聞きまくった。これについては記者という職業をフル活用できたので、比較的事例を集めやすかったのかもしれないが、だれでも家族や友人に聞きまくれば概ね同じことはできるだろう。
流れるような鑑定師への道は自分で仕組んでいた?
そういえば取材時の鑑定で、四柱推命・タロットともに今から新しいことをしてもよいし、その準備をするにもいい時期という結果だったのを思い出した。すべてはあの2つの鑑定結果から始まったのだろうかと考えると、自分が持っている命式(四柱推命の鑑定に必要な生年月日は生涯変わらず結果は同じ占術を命術という)から導き出されたものだし、自分が引いたカード(タロットは偶然性から導き出された事象から鑑定する戦術を卜術という)から出てきた結果なので、誰にも文句の言いようがない自分自身で仕組んだ(あるいは仕組まれた)道だったのかもしれない。
話はそれるが、副師匠からタロットの鑑定結果を伝えられている最中に師匠はカフェの事務仕事のために離籍していた。参考記事にその模様は書いてあるが、記者が0番のカードを引いたことを師匠は後で当該記事を読んで知ったらしい。以前に師匠が同様の手法で引いたカードは同じ0番だった偶然を記者も後から伝え聞いた。果たしてこれは偶然なのか運命なのかはわからないが、いずれにせよ師匠に恵まれたのは確かなようだ。
記者のこれまでの人生を振り返ると、自身の努力や力で生きたというよりも、たいていは関わった人に恵まれてきた自覚がある。自分に関わった人は学校の先生から友人、会社の同僚や上司部下、仕事上で関係した人の多くに恵まれて、あるいは助けられてラッキーが積み重なり生きてこられたような気がする。その点において師匠も副師匠も記者にとってはラッキーな出会いの範疇であることは間違いないだろうと感じるのは、引き続き周りの人に恵まれている証なのかもしれない。これについては自己鑑定で後述する。
講習に臨む!
さて、テキストでの勉強を完全に終えたわけではないが、書かれてあることを理解することに努めた。この歳になると、さらにド文系だと自分の常識外のことは理論的に理解しないと全く頭に入ってこないし、正直な話だがまだ内容まで覚えていない。とりあえず必要ならテキストを見て鑑定すればよい。裁判官だって弁護士だって検察官だって六法全書をすべて覚えているわけではなく必要に応じて法律をめくるので同じことだ。ただし、鑑定すると言っても見ていく項目や方向が多すぎて、「総合的」に判断するのはノウハウがないと困難であることだけは理解できた。つまり壁だらけなのである。果たして取捨選択してもよいものなのか、必ずすべての項目や方向から見なければならないものなのか、相反する結果が出ている場合はどう判断すればよいのか等々、疑問や難問は数え上げればキリがない。
極論だが動画配信サイトでさまざまな鑑定師の先生方が話す動画も見まくった。エンタメ的には非常にためになる、または楽しい内容が多いが、果たしてその項目だけで言い切ってよいものなのだろうか、一般論としてはそうなのかもしれないが結局はテレビの順位付き星占いの域を出ないと感じた。あくまでも一般論として出しているのであれば非常に有益だと感じた。これらの疑問・難問を師匠の講習で理解できなければ、追加質問で解決していくことにして講習に挑んだ。認定鑑定師として認定を受けるためにはテキストによる独学の他に、師匠からの90分の講習を6回受講することが必要だ。受講者の習得具合により師匠の判断で多少の長短はあるようだが、基本カリキュラムとしては90分を6回の540分(合計9時間)の受講が求められる。
講習の合間に記者が鑑定師に向けて修行中であることを知って、他の先生が別の占術を組み合わせてを占ってくれ、四柱推命以外の占術にも触れることができたのは貴重な体験だった。また他の先生にセカンドオピニオンとして自分の命式を占ってもらい鑑定師によるニュアンスの違いを感じ取ることもできた。
認定鑑定師の誕生と所信表明
かくして所定の講習を受け一通りの知識とノウハウを備えたとされ、記者は師匠から鑑定師としてのお墨付きを与えられ、日本占道協会の認定鑑定師に名を連ねることになった。今後は師匠と副師匠には鑑定上の疑問点や解決方法を相談する相手として長くお付き合いすることになるだろう。
日本占道協会に認定証の発行申請をして無事に交付されたので、この世に鑑定師が一人誕生した。記者は職業占い師として鑑定をする予定は現在のところはない。しかし依頼があればよろこんで受けるスタンスで、仕事上やプライベートでお付き合いのある方には積極的に「鑑定師」の肩書も同時に名乗る用意はある。少なくとも対人関係の清涼剤として、潤いを与えるアイテムとしては有効なはずで、人間関係を良好に保つツールとしては最高のものを手に入れたと考えている。これはあくまでも記者サイドの見方だが、相談者たる被鑑定者が現れれば役に立つ鑑定ができるように努めたい。
今一度、記者の占いに対する考えを再掲しておく。いわゆる当たると言われる占い結果は確かに鑑定師の信用や名声のためには必要なのかもしれない。しかし当たっていることは実はたいてい過去の話であって、当たっている(と感じる)ことは相談者が持って生まれた星(のはず)なので当たっていて当然で、それを確認したに過ぎないと考える。むしろ持って生まれたものなのに当たっていないと思われることこそが、相談者の隠れた(隠された)本質であり、開花していない能力である可能性があると考えると当たっているかどうかはさほど重要ではないと考える。よって当たってないことを自身で追求してこそ、人生を切り開く新しい道なのかもしれない。あるいは記者のように悩みがなくても自分発見のために鑑定を受けることで新たな自分に気が付き、もっと豊かな人生を送る契機になる可能性があるので、悩みのない方こそ鑑定を受けていただき楽しく豊かな人生を切り開いていただきたい。
予言者でも、いわゆる「見える人」でもないので将来を見てきたかのように言い当てることはできない。しかし相談者が持つ星の代弁者・翻訳者・預言者(予言者ではない)として人生を切り開くためのヒントを伝えることはできるだろう。「当たるも八卦当たらぬも八卦」とはそういうことだと考えている。実生活でのお悩みは当人には深刻なものだが、精神的または肉体的なものであれば医師の診察を受けるべきだし、法律上の扶助が必要であれば法律家に相談すべきだろう。経済的なものであれば記者の場合は3級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を持つので、鑑定師からFPにスイッチして実用上のアドバイスはできるが、できるのはあくまでもアドバイスであり代理業務は専門家に依頼する必要がある。
占いは、お悩み解決の入口として活用すべきであり、活用方法いかんによっては素晴らしい人生のヒントになることだけは断言できる。いけないのは依存することである。あなたの人生がどこに連れて行かれるのか分からない行先不明の自動運転のごとく占い師により左右されてもいいのかといえばダメに決まっている。しかし方向を指し示すナビゲーション的存在であれば、地図も標識もない道をやみくもに走るよりもずいぶんとマシだろう。占い師とはそのような存在だと認識して相談すれば、必ず相談者に寄り添って一緒に考えてくれるはずだ。すなわち人生の節々で活用するスポットナビゲーターこそが占い師であり、決定権を持ち進むべき道を探っていくのは自分自身なのだ。
自己鑑定
最後に、記者はこれまで周りの人に恵まれて生きてきたと思っていると書いたが、四柱推命上はどうなのかを自己鑑定してみた。記者の命式は写真の通りだ。なお、この鑑定内容は自分のことなのでどう解釈しようと記者の勝手なのだが、記事にする性質上、いい加減なことは書けないので、重要部分についてだけは師匠の監修を受けている。またどこをどう見てどういう結果だったのかではなく記事という性質上、結論だけを記述するのでご自身の詳しいことについてはカフェで鑑定を受けていただきたい。
アイデアや発想力は生まれ持った星から富んでいると思われるので、何かをひらめき実行に移すことには苦は感じない。人脈に富んだ星を持つので他の星との総合的な関係から、多くの人との関わりで人脈を含めた豊富な財を回していくタイプ。普段は穏やかで優しい反面、我慢強く内に秘めて溜め込むタイプなので性質が強く出た場合、溜め込んだ怒りが爆発して怒らせるとマジで怖い(はず)。基本的に生活や仕事を含めて快楽を中心に生きることで道が開けるので「好きこそものの上手なれ」を絵にかいたようなタイプで、本当に自分が好きなことをそのまま実行することでそれが仕事になり自分自身になっていく。その意味では若い時期に好きなことをするには経済的・時間的な制約が多いので、晩年になるにつれて大成するともいえる。持ち前の鋭い洞察力で物事を見極める能力を持つと思われる。よって他人から指図されて動くのは、できないわけではないが潜在的には不得手で、自分で考えて動く方が総合的にはうまくいく。(会社員のころは安定や年収はあったものの今一つ人生が楽しくなかったが、フリーランスの記者になってからは決して収入は多くないがお金も暦も忘れるほど楽しく充実した日々を過ごしている)
次に10年単位の大運を見てみると、ちょうど20年の天中殺(占術によっては空亡や大殺界とも言うが解釈はそれぞれ)の時期に入っているが、中10年の期間中で今後のために自分を見つめなおし、自分発見や自己の確立に力を注ぐには良い時で確変(確率変動フィーバー)タイムでもある。何か新しいことを始め、準備するのもよい。(これが鑑定師へのスタートだったのか?)
また年柱と第二宿命(10年ごとの運気表の第2段目)にダブルで守護神があることから、生涯にわたりさまざまなチャンス到来の可能性がある。同じ第二宿命と命式に十二運星の養がダブルであることから、特に目上の人にかわいがられ引き立てられる傾向が強い。なお記者の命式は非常に恵まれたものなので、これが普通だとは思わないようにと師匠から忠告をいただいた。
若干イレギュラーな鑑定方法で重要視しない、あるいは採用しない先生も多く、本来的にはここだけを特に取り上げるのは不適切なのだろうが、特殊な星回り(流派によっては神殺ともいう)が山ほどあったので、その一部の良さげなものだけを都合よく取捨選択すると次のような特殊星があった。月徳貴人(凶運をリセットにして吉兆を増す)・月徳合(月徳貴人に次ぐ特殊星で揃うとさらに良い)・大極貴人(ピンチな時に不思議と助かる)・天乙貴人(最強特殊星で厄から守られ加護が得られるばかりではなく、目上の方からの支援が期待でき社会的に成功)・福星貴人(財運強く苦境でも乗り越えられる)・天福貴人(生まれながらの良運で裕福さで困らない)・文昌貴人(知性と文章力に優れ学問的な造詣も深い)・節度貴人(協調性が高く節度ある行動で争いを好まず穏やかな人間性)・暗禄(絶体絶命のピンチから思わぬ人に助けられる)・紅艶(魅力的で愛嬌があり異性から好まれるが合わせて色欲や恋愛トラブルも)・夾禄(義侠心旺盛かつ金運あり)等々が見つかった。
ところで今から4年後の2027年は最も重要な日柱の干支(記者の場合は丁未)が2027年の干支(丁未)と一致する、すなわち律音(りっちん)の関係にある(干支併臨としいう流派もある)。さらに同年7月には月干支も丁未。突き詰めて調べると同年同月27日は日の干支までも同じ丁未が巡ってくる。つまり年月日のすべてが丁未の並びとなり2027年7月27日ごろに大きな変動等の可能性がある。ただし良いのか悪いのかはわからないし、吉凶半々でパワーが必要なスタートという年運が出ているので、どちらに転んでも力を出す時期だということを知っておけば備えあれば患いなし。それだけわかっておれば記者にとって非常事態でも生きてさえいれば何とでもなるものだ。現在はその準備や心構えをしておけばよいのだろう。良い方に転びますように。
鑑定結果のとらえ方
金運や異性にもてるというのは御愛きょうだとしても、人に助けられる、あるいは支援が受けられるという特殊な星を複数持っているからなのかどうかは分からないが、この星(だけではないが)のおかげで今の人生が成り立っていると思い込むと、出てくる答えは一つで「この日に生んでくれた両親に感謝」ということだ。この感謝の気持ちこそが占いをした最大の気付きであり成果であると考える。感謝の対象は両親でも神々でも構わないが、生年月日だけでも60の3乗通りの組み合わせがあり、さらに特殊星となると特定の条件がそろわないと成立しないので、それぞれの持って生まれた性質や可能性はまさに無限大であると言える。
当然ながら悪いことを暗示する特殊星や組み合わせもあるが記者の場合は幸いにも多くはなく、しかし知っておけば注意し意識することで乗り越えられる可能性が高い。最強の特殊星があるので運気が下降線をたどる時期を気をつければ大丈夫と言い聞かせてOKとするとろこが快楽中心主義の性質らしいといえばらしい。吉凶ただそれだけのために人生がつまらなければ生きている意味がないのだ。大殺界でも天中殺でもヤバい星であろうがなかろうが、生きとし生けるものは何があっても生きるときは生きるし、死ぬときは死ぬ。それは人知の及ばぬいわば神々の領域で、占い師と言えども人の生き死にについて口を挟む余地はないと考えている。(アラートとしてのアドバイスは可能)
ラッキーナンバーでもカラーでもアイテムでも、あるいはさいころを転がしても構わない。あらゆる占いやジンクスやゲン担ぎを人生の一服の清涼剤として活用できるのは、人生を切り開いていける人間だけが持つ生きていくための技(業ではない)である。それゆえに占いは感情がある人間の心の弱さが露呈してしまったときの一助なのではないかと結論して、もしご縁があり記者が鑑定することになった際には心の清涼剤を処方できるように精進することを胸に秘めて認定四柱推命鑑定師になってみたレポートを終える。記者という職業である限り、鑑定師としての記事は随時掲載したい。
(了)
フリーランスライター・日本占道協会認定四柱推命鑑定師 古川智規
令和五年癸卯秋十月壬辰朔甲午
(この表記方法は現在では廃れてしまったが古文書にも採用されていた、将来にわたり紀年法が変わろうが西暦がなくなろうが新暦も旧暦も関係なく配信日が特定できる3000年以上前から続く東アジアで広く通用する干支紀年法)
※写真はすべて記者撮影