人は仕事さえあれば再犯しない。元受刑者のための居場所を用意し続けたい! 北洋建設・小澤輝真社長の挑戦!

読者の皆さんはご存じでしょうか。
刑務所の元受刑者の更生に全人生を賭け、多大なる支援を続けている経営者が北海道札幌市にいます。
北洋建設・小澤輝真社長です。下記は小澤社長からの魂のメッセージです。
是非クラウドファンディングで、その有益な活動の支援をしましょう!

● 元受刑者を雇用し続ける理由

はじめまして、小澤輝真です。

プロジェクトページをご覧いただきありがとうございます。

これまでの道のりを少しお話しさせてください。

創業時(1973年)の北洋建設は、従業員が多いほど儲かるという時代でした。当時は人手不足もあり、会社の近くにあった刑務所から多くの受刑者を受け入れていたのだと思います。私にとっても、その環境が当たり前でした。

子どもの頃、従業員たちから「テル」と呼ばれてかわいがられていたものです。

これまで受け入れた元受刑者は500人以上。その数は法務省から日本一と言われています。現在、従業員として60人ほどが働いていますが、その3分の1は元受刑者です。しかし、社員として定着するのは1~2割でしょうか。それでも雇用するのを止めたりはしません。ほんの少数でも、きちんと更正して社会人として生きる。その姿を見るのがうれしいんです。

いちばん多くて前科43犯の社員もいました。でもすっかり真面目になって、いい家庭をつくりました。入社後、スピード結婚した社員もいます。社会復帰して、一生懸命働いて納税者となり、家族も持つ。こんなうれしい更正はないです。

● 父と同じ病気を発症し余命宣告を受けても
転機が訪れたのは、私が専務を勤めていた30代半ばの時です。

50歳で亡くなった父と同じ「脊髄小脳変性症」を発症しました。ベストセラーになった「1リットルの涙」の主人公と同じ病気です。

いまは人の助けがないと歩けないまでに病状が進行しています。やがて話せなくなり、寝たきりになるでしょう。残された時間(余命)は3年余りです。それでも私はそんなに悲観していません。「病気の体でこれだけできるんだからお前たちも頑張れ」と社員に言うこともできます。

今は病気をどう利用してもっとよい仕事、元受刑者を雇用することの大切さをより多くの人や社会に知ってもらいたいと考えるようになりました。

● なぜプロジェクトを立ち上げたのか?
①再起を図りたい元受刑者の受け入れのための資金確保

毎日5~6通の手紙が刑務所から届きます。すべてに目を通し、面接のために全国の刑務所に行きます。就職が決まれば、出所地から札幌までの交通費、生活用品も一式を揃えてあげています。

資格取得費用なども合わせると、一人平均して約40万円の費用が必要です。

その費用はこれまで私が所有している土地や不動産を売却して捻出してきました。ある時、知り合いからクラウドファンディングで元受刑者の受け入れのための資金確保をしてみては?と教えてもらいました。

全国の方がうちの社員を支えてくれる事を伝えれば、本人もより一生懸命働いてくれると思うようになりました。

②再犯率を抑えるためには、

 社会復帰するための受け皿が必要であることへの周知

前科があるせいで働けなくて、働けないから再犯してしまうという事情が元受刑者にはあります。

だから私は「仕事があれば、人は再犯しない」との信念で、全国の刑務所へ行き就職面接を重ねています。

うちでは、本人が「もう要りません」というまで毎日二千円札を渡しています。

お金を持っていれば安心と余裕が生まれ再犯が激減します。特に少年院から来た子は、初めて二千円札を見るのでそれが欲しくて仕事を頑張ります。お店などで珍しい二千円札を使うと、店員さんの印象にも残るので悪いこともできません。

これからは、いろんな会社が出所者雇用に取り組むような社会に変えていかなくてはなりません。そのためにも、クラウドファンディングを通じて、社会復帰するための受け皿が必要である事を知るきっかけになればとも思っています。

● 支援金の使い道は居場所づくりのために
面接で「現金がまったくない状況で、作業靴も作業服も普段の衣服もまったく買えないのですが・・・」と心配する受刑者がいます。そんな時は「うちにはそんな人がいっぱいいるから心配しないで。会社に来たその日のうちに道具とか服も全部用意しておくから」と言ってあげています。

それらの費用として今回の支援金を使わせていただきます。

そして、入社前に寮の部屋を用意し、歓迎の意味もこめて部屋もキレイにして待っています。何よりも“居場所がある”という安心感が立ち直る大きな力になると信じています。

支援金の使い道について

・元受刑者の受け入れ費用(一人40万円×4名分)

・FAAVO手数料

【目標総額】200万円

● スケジュール
2019年4月~5月、クラウドファンディングによる支援募集

2019年7月~、社員の受け入れ

2019年8月、返礼品の送付

● 最後に
受刑者たちは皆立ち直りたいと思っています。そしてきちんと働ける環境さえあれば、必ず立ち直る力を持っているんです。自分の命が続く限り、これからも一人でも多くの元受刑者を雇用し、社会に貢献したいと思っています。

そのためにも自分の花を大きく咲かせたい。自分の花を大きく咲かせることが元受刑者の雇用に繋がり、結果的に他人の花を咲かせることになるのだと思っています。

どうか皆様のお力添えで、一人でも多くの元受刑者が立ち直る居場所を作ってあげたいのです。

よろしくお願いいたします!

◆小澤社長のクラウドファンディングについて詳しくはこちらからどうぞ◆

プロフィール:
北洋建設株式会社代表取締役。
1992年に創業者の父が亡くなり、17歳で北洋建設に入社。2014年に社長に就任。30代半ばの時、難病の「脊髄小脳変性症」と診断されました。小脳が萎縮して体が徐々に動かなくなる病気で、うまく話せずに歩けません。それでも車いすで受刑者面接のため全国の刑務所を飛び回っています。高校は1年で中退。その後、時間をかけて高校、大学2校を卒業し、大学院で「再犯防止のための雇用」をテーマに修士号を取得しました。

ガジェ通・寄稿ライター:マーヴェリック

出版編集プロダクション法人マーヴェリックの中の人。