キリンビバレッジは、「キリン 午後の紅茶」から「キリン 午後の紅茶 TEA SELECTION(ティーセレクション) アールグレイアイスティー」を7月11日(火)より期間限定で発売している。
午後ティーといえばもはや紅茶飲料の定番中の定番ではあるが、知らない間に種類が増えている感がある。本品もアールグレイとはいえ無糖のストレートティーのようだが、そういえば無糖は他にもあったはず。そこで、代表的な午後ティーを飲み比べてみた。
本品のアールグレイの他に、ストレートティー、レモンティー、おいしい無糖の4種類を用意した。レモンティー昔ながらの甘くレモンの香り高い日本人好みの思った通りのレモンティーなのはご存じの通り。
ストレートティーは無糖ではなく甘いが、酒飲み界隈では以前から焼酎の午後ティー割りとして知られており、ブランド指定で「午後ティーストレートでないとダメ」という方もいるほどファンは多い。もちろん紅茶としても少し甘い紅茶として愛飲されている。
そして「おいしい無糖」は、普段飲む緑茶や烏龍茶、またはミネラルウォーターを完全に代替できるがぶ飲みOKの紅茶といえばイメージしていただきやすいだろうか。
そして本品だが、ストレートの無糖紅茶という点では「おいしい無糖」と同じだが、明らかに違うのは茶葉が異なることが飲んだ瞬間にわかることだ。当然ながら本品のアールグレイというフレーバーティーの香りが特に際立っていることは言うまでもない。アールグレイは茶葉の種類ではなく、紅茶にベルガモットで風味をつけたフレーバーティーだ。本品はスリランカ産の茶葉を使用しているので、元の紅茶も一級品だがアイスにしてこれだけ芳香が立つのはなかなかの技術だ。
一般的には柑橘系の香りと表現されるが、香りとしては花束を思い起こさせる広がりのあるものに、味は紅茶由来の渋みが広がった香りと紅茶の味を引き締めて一口ごとに楽しめる紅茶になっている。
ゴクゴク飲むよりも、一口の美味しさと香りを味わう系統の紅茶なので、氷いっぱいのグラスに注いでまずはストレートのままでいただき、残りを冷たくした牛乳と混ぜることで相性の良いミルクティーとして楽しむことができるだろう。
ペットボトルをわざわざグラスに注ぐのは野暮な気がしないでもないが、時節柄、気軽に安く上質なティータイムを楽しむことができるのであれば、それこそ粋というものではないだろうか。
※写真はすべて記者撮影