「納税王への道」・・・・Oculus Riftの課税額が無税で安心していたら、きっちりFedEXさんから請求書が来たでゴザルの巻(75)

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Oculus Riftの輸入が無税で安心していたら、きっちりFedEXから請求書が来たでゴザル

個人輸入については、ちょっと一言有るFURUです。

先日、「Oculus Rift」の個人輸入を行い、商品が到着したので記事を書きました。その時、特に、集金も無かったので、ああ、お金かからないで済んだんだ、税番も無税だったしなあ~…と思っていたら、

「Oculus Rift王への道」・・・・すっかり忘れていたけどOculus Rift DK2注文していたんだったっけ – 開封の儀編(62)
https://rensai.jp/p/79770

 

この度、FedEX様から、キッチリ請求書がお出でましになりました。

今回、ご丁寧にも「輸入許可通知書」(外国の商品を日本に輸入する際に「通関」という手続きを行いますが、その手続き後、「輸入許可」が出た際に発行される通知書の事です。)が同封されておりました。

 

「折角だから、「輸入許可通知書」には、どんな事が書かれているのか、分かりやす~く教えてください!」

…了解しました。

よく分かる「輸入許可通知書」の読み方について

まず、「輸入許可通知書」左上と右下に注目してみましょう。

これらの表記から、今回のOculus Riftは、航空便で、関西空港から輸入された、という事が分かります。関西空港税関支署長が、輸入許可を与えた、という事になる訳です。

 

「へー。そうなんだ。送り主は誰なの?」

…引き続き、「輸入許可通知書」を見てみましょう。

「輸入者」欄には、私の住所、氏名が、マルッと入っています。

輸入取引者は、許可書の記載によると、「FANS TRANS INTL LTD」という所の様ですね。

今回、輸入の手続きをFURUの代わりに行ってくれたのが、「代理人」欄に記載の有る、「FEDERAL EXPRESS CORPORATION」さん、所謂FedEXさん、という事になります。

 

「一つの荷物が日本に輸入されるまで、色々な人や場所が関わっているんですねー。

そうなんですね。次行きましょう。

現地積出地は、「GUANGZHOU」と書いてありますが、ようするに、中国の「広州」となります。

「仕入書価格 C&F USD 210」の記載がありますね。つまり、Oculus Rift自体の価格の価値としては、「USD 210」という事です。

 

「…ちょっと待って?確か、以前貰った、Oculus Rift の請求明細には、USD 350.00って書いて有って、350ドル支払ったと思ったけど?もしかして、Oculus VRにボラれたとか?」

 

…いえいえ、そういう訳ではありません。今回、請求の来た2100円には、関西空港から我が家迄の運賃は含まれていないので、Oculus VRには、本体価格USD210+運賃諸経費=350ドルを支払った、という事になる訳です。

 

「…で、結局、2100円の根拠は何なのよ」

次の項目を見てみましょう。

 

「…さっぱり数字の根拠が分かりません」

…順を追って、説明致しましょう。

まず、USD210に、図の右上に記載の有る通貨レートを掛け算します。210X103.91=21821円となります。図の中央左側に「申告価格」欄に21821円の記載が有りますね。

「…関税はゼロ円って書いてありますね。」

そうですね、前回の記事(先述のリンクを参照してください)の通り、今回のOculus Riftは、「NO COMMERCIAL VALUE」(貿易用語で「ノーコマーシャルバリュー・・・無償貨物で商取引がないこと。)の記載が有り、あくまでも「開発者用キット」なので、関税は、無税です。

しかし…消費税については、「商品自身の価格」に対して掛かるので、支払わなくてはならないのです!!!!

 

「…ええええっ!!!!!ガーン!」

「…で、でも、計算が合わないですよ。21821円に消費税の8%を掛けたら、1745.68円ですけど?もしかして、税関さん、計算間違えた?145.68円分ラッキー?」

いえ、別に計算間違いしている訳ではありません。税金の処理をする場合、「端数処理」という処理を行います。

また、消費税は「消費税率+地方消費税率」と分けて計算するので、内訳としては、「消費税率=6.3%」、「地方消費税率=消費税率の17/63=1.7%」で、計8%となります。

 

まず、21821円を端数処理=21000円。(ここが輸入許可通知書に書いていない部分です)

21000円X6.3%=1323円。これを端数処理して、「1300円が消費税分」となります。

この消費税分に17/63を掛けると、350円となり、これを端数処理して、「300円が地方消費税分」となります。

で、合計1600円が、FedEXさんが今回の輸入通関の為に税関に立て替え払いしてくれた金額となり、FURUさんお金頂戴、という事で500円の手数料をプラスして、計2100円、という事になります。

 

「…ふぇえええん!難しい事してるんですねえ…」

 

そうですよ、FedEXさんに感謝しつつ、今後もガンガン個人輸入を行いましょう!!!

※今回の記事の執筆に当たっては、FedEX様に執筆の連絡を行い、ご承諾を頂いております。

※Girlsイラスト:http://furu-yan.jimdo.com/

FURU

デジタル系ガジェットに散財する、サラリーマン兼漫画描き兼ライター。電脳ネタがテーマの漫画を得意とする→http://www.furuyan.com

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