アクアバンクが発売するポータブル水素ガス吸引具がリニューアルし、その最新機種である『KENCOS3』を試してみたのでレポートする。
本機はいわゆる電子タバコの1種ともいえるが、法律の規制でニコチンは入ってないので蒸気を吸ういわゆるVapeだ。
しかしながらVapeのみならず電解液を電気分解して水素を一緒に吸引できることが本機の最大の特徴である。
必要なものは本体と消耗品として専用電解液、フレーバーカートリッジだ。
フレーバーカートリッジはキシリトールメンソール・カテキングリーン・ビタミンレモンの3種類。
使用方法は動画にまとめたのでそちらを参照していただきたい。
本機はまず専用電解液を注入することから始める。この電解液は電気分解により水素ガスを発生させるためのもので、蒸気を発生させるフレーバーカートリッジとは直接の関係はない。つまり、電気分解により水素ガスを発生させる機構と、フレーバーの付いた蒸気を発生させる機構が一体となってると考えれば理解しやすい。
水素ガスが発生するのはボタンを押している間だけだ。スイッチ操作により3つのモードで吸引することができる。
すなわち、「水素モード:水素のみを吸引」「フレーバーモード:フレーバーのみを吸引」「水素+フレーバーモード:水素とフレーバーを吸引」という使い分けができる。水素モードではVape機構は働かないので煙(蒸気)は出ない。
水素ガスを発生させている間は青色LEDが点灯し、電気分解している様子が目視できる。これも楽しい場面の一つだ。
蒸気は一般的なVapeと同じでフレーバーカートリッジから出る。水素ガスを発生させればこの蒸気に水素ガスが混合気として出てくる仕組みだ。
もっとも、構造上は電解液を電気分解すると水素とともに酸素も発生するので同時に酸素ガスも吸引していることになる。水を電気分解すると中学校の理科で習ったように酸素の約2倍の水素が発生するはずである。もちろん分解しやすいように電解液は調整されているいることを考慮する必要がある。この点についてメーカーに問い合わせたところ酸素32パーセント、水素65パーセント、その他2パーセントとの回答を得たので、ほぼ理想条件下で電気分解されていることになるだろう。また1分間に13ミリリットルの混合気(内、水素は65パーセントなので約8ミリリットル)を発生する能力があるそうでそれは目視できるので発生量はともかく使用すれば概ね理解できるだろう。
では、実際の使用状況をまとめた動画をご覧いただきたい。
■ポータブル水素ガス吸引具の最新機『KENCOS3』を試してみた!
https://youtu.be/Gg1PKwO8F_M
(動画の中で記者が言っている製品名は正しくは「KENCOS3(ケンコススリー)」、会社名は株式会社アクアバンクが正当であるので本稿において訂正いたします。)
動画で電子タバコと言っているのはフレーバーカートリッジのことであり、この時に記者が使用していたものはキシリトールメンソールだった。実はこのカートリッジも優れもので、キシリトールを35ミリグラムも配合している。
他のカテキングリーンにはカテキン、クロロフィルを配合し、ビタミンレモンにはビタミンA、B1、C、E、コエンザイムQ10を配合している。
CoQ10といえば女性が特に関心を持つ成分だと思われるが、厚生労働省の「統合医療情報発信サイト」によると
コエンザイムQ10(CoQ10)は、細胞が適切に機能するために必要な抗酸化物質です。CoQ10は植物、細菌、動物およびヒトが保有しています。細胞は成長や健康の維持に必要なエネルギーの産生にCoQ10を利用します。CoQ10含有量が最も高いのは、心臓、肝臓、腎臓および膵臓です。CoQ10濃度は加齢に伴い減少します。
(同サイトの文書は著作権で保護されておらず公開されていて複製も奨励されているので転載する)
となっており、エビデンス(根拠)に基づいた情報によると、「CoQ10サプリメントは一部の心血管疾患患者に有益な可能性があります。」とのことであった。
使い方や活用方法はそれぞれだろうが、気分転換や飲酒時のお供に、また喫煙者の節煙アイテムとしてKENCOS3を試してみてはいかがだろうか。
※写真および動画はすべて記者撮影・収録