コードの覚え方にはコツがあります【軽音マガジン|ギター編】

  by リットーミュージックと立東舎の中の人  Tags :  

ギターを買ったら、まずは 「コード」を覚えるべし!……それはそうなんですけど、全部覚えるのは大変すぎますよね。でも実は、プロでも すべてを丸暗記してるわけじゃない んです。なのに、どんなコードでも弾けちゃうんです。そこには秘密があります。それを教えてくれるのが『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』という本なんです。では、どんな秘密かというと……。

今回はこの本に教えてもらいます

Amazon部門別ベストセラー1位!

ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論
著者:いちむらまさき
定価:(本体1,300円+税)

ギター・コードは丸暗記しなくても大丈夫! 7つのルールを覚えれば、押さえられるコードが一気に増えます。シリーズ本には『ギター・スケールを覚えないでアドリブを弾く方法』『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』などもありますよ。

まずはAコードの形を覚えよう

この図はギターの指板ですこのような図を「ダイアグラム」と言います。合い言葉は「こん、ばん、み」!

「こん、ばん、み」は、「Aコード」の形以外にもあります

実際に押さえてみてください!

HINT!

「5、8、3」の数字の意味は?
「5、8、3」という数字はコードを作る音の順番を表しています。例えば、Aコードは基本的に「A音(ラ)」を最も低い音と考えます。これを「1」として、「ラ・シ・ド♯・レ・ミ・ファ♯・ ソ♯・ラ」の3番目の「ド♯」と5番目の「ミ」でコードを構成します。8番目の「ラ」は、1番目と同じ「ラ」の1オクターブ上の音です。音楽理論ではこの数字のことを「度数」と呼びます。少し難しいですか? でも大丈夫! この本では数字の意味はそれほど重要ではありません。ベーシックなコードは「 5、8、3 」と覚えておけばOK。それより「 5、8、3 」の場所を指板上で押さえて、体で覚えていきましょう。

「3」を1フレット左にずらだけでマイナー・コードになります

HINT!

「m」 =「マイナー」
コードの名前に「m」と書いてあったら、「マイナー」と読みます。ちょっ と暗い感じのするコードです。

HINT!

1フレット=半音
ギターの指板は「フレット」と呼ばれる金属の棒で区切られています。このフレットは「半音」単位です。Aコードで言えば、「3」にあたる「ド♯」の左隣は半音下の「ド」で、右隣は「レ」なんです。ちなみに、フレットを1個飛ばした音は「全音」と言います。例えば、「ド」と「レ」は「全音」です。この半音と全音の関係は、コードを覚えるときにとても役立つので知っておいて損はないですよ。

これで6個のコードを覚えましたねさらに3個増やしてみましょう。

メジャー・セブン・コードは「8」を1フレット左にずらすだけ

HINT!

「M7」=「メジャー・セブン」
「M7」は「メジャー・セブン」と呼びます。このコードは幾つか書き方があって、楽譜によっては「△7」「maj7」と書いてある場合もありますが、全部同じコードです。「何で?」と思われるかもしれませんが、いつの間にかいくつかの書き方が混在してしまったんですね。「Aコード」「Amコード」「AM7コード」を順番に弾いてみてください。これに慣れてきたら、「Eコード」のズラしや「Dコード」のズラしもやってみましょう。

これで9個のコードを覚えたことになります。こんな風に、どこかの音をずらすだけで、簡単に別のコードになるんです。これが丸暗記せずにコードを覚える「1つめのルール」。簡単ですよね。こんな風に、この本には全部で7つのルールが解説されています。

まとめ:基本の「5・8・3」から 「3」 や「8」 をズラすと違うコードに

*本記事は『軽音マガジンVol.1』(リットーミュージック)からの転載です。


『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論 600個のコードを導く7のルール』
(リットーミュージック)
著者:いちむらまさき
定価:(本体1,300円+税)

いちむらまさき PROFILE
岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。さまざまな雑誌に記事を書きつつ、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』&『同リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』(すべてリットーミュージック刊)など他多数を執筆。東京、神奈川でギター&ウクレレ楽器教室も。

リットーミュージックと立東舎の中の人

( ̄▼ ̄)ニヤッ インプレスグループの一員の出版社「リットーミュージック」と「立東舎」の中の人が、自社の書籍の愛を叫びます。

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