3日、佐賀県は、急性ウイルス感染症「手足口病」が流行していることを受けて、警戒警報を発令しました。
手足口病とは、主に乳幼児が罹るウイルス性の感染症で、感染すると手や足、口の中に発疹が出るためこの名前がつけられています。
一般的に夏場に流行する傾向が見られますが、西日本を中心に例年より早く患者が増加しているため、佐賀県は警戒警報を発令しました。
佐賀県によると、県内23カ所の定点医療機関で5月25日から31日にかけて行った調査では、感染者は118人。国は、1医療機関に対して、5人以上の患者が発生した場合は警報を出すようにルールを設けています。今回の佐賀県の警戒警報発令は国の基準に従ったもので、例年より手足口病が早く広がっていることを裏付けるものともいえます。
手足口病は、ウイルスに罹患した患者のくしゃみの飛沫や、排泄物に触れた手を介して、乳幼児を中心に感染が拡大していきます。
今回、手足口病の警戒警報を発令した佐賀県健康増進課は、「手洗い、うがいを徹底すること」を広報しています。
お子さんはもちろん、大人も手洗いうがいを定期的に行うことと、ドアノブなど、誰もが触れる室内設備などを定期的に消毒することも感染拡大を防ぐことにつながると考えられます。
お子さんの症状に気づいたら、小児科医の診察をすぐに受けるべきですが、家庭や保育園・幼稚園でも感染拡大をまねかないよう、大人が意識して衛生を保ってあげたいですね。
※写真はイメージ 足成 http://www.ashinari.com/2008/11/16-010315.php より