ネットで話題の参鶏湯(サムゲタン)が実は中国料理だった?

  by 赤いからす  Tags :  

参鶏湯(サムゲタン)は韓国の伝統的な薬膳料理として日本で広まっている。鍋の中に鶏肉が塊で入っているので見た目にインパクトのある料理だ。韓国ドラマにも頻繁に出てくるし、韓国専門料理店で当たり前のようにメニューに載っている。調理法は内臓を取り除いた鶏肉のお腹にクコの実、にんにく、栗、もち米、朝鮮人参などの具を詰め、鍋で煮る。夏バテ対策に食べられるスープ料理で、土用の丑の日のウナギのような感覚で食べるもの。

最近ではアニメ「さくら荘のペットな彼女」で、原作ではお粥で表現されていたものが参鶏湯に変更されてネットでは祭り状態になり、アメブロで芸能人が一斉に韓国料理の参鶏湯を食べたと報告してステマ(ネット用語でステル・マーケティング)だと話題になった。

この騒動が次のステップへ発展しそうな気配が出てきた。

「さくら荘のペットな彼女」での騒動がきっかけで、実はこの参鶏湯の発祥が中国であることが浮上して、様々な意見がネットで飛び交っている。

調べてみると、ウィキペディアでは「韓国・北朝鮮の代表的なスープ料理のひとつ」と書いてあり、他のサイトでは中国から発祥し、韓国、北朝鮮に広まったとなっている。

韓国農林水産食品部が参鶏湯の販売多様化に向けて中国への輸出を積極的に働きかける、というニュースが7月24日にあった。中国で高齢人参が保健食品に分類されているなど、中国農業省の検閲が煩雑で、輸出を迅速に行うための環境整備を促すものだ。

もともと韓国は他国のモノを自分のものだと主張する癖がある。

剣道、日本酒、寿司、わさび、やうどん、漢字、孔子は韓国人など、取り上げればきりがない。「端午の節句」の起源が韓国であると主張してユネスコに申請し、世界無形文化遺産に認定されて中国が反発したことも記憶に新しい。

韓国は5000年の歴史!と、中国をはるかに超える歴史があると主張しているのだから、何でもありになってしまっている。

日本だとラーメンやカレーは他国から伝わってきたもので、日本はアレンジしたにすぎないという認識でいる人は多いと思うのだが、韓国はあくまで起源は我々だと主張したいようだ。

これまで主張されてきた韓国起源説が歪曲されてきた経緯から、参鶏湯は中国伝来の薬膳料理の流れを汲んでいる、と考えるが普通だと思うのだが、今回の参鶏湯の騒動を聞いた韓国の人達は「それ中国のモノですよ」とあっさり認めることはないだろう。

 

 

画像:from flickr YAHOO! (http://www.flickr.com/photos/abex/2199179466/)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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