栄光と残留争いのコントラスト~関塚新監督はジュビロをどう変えるべき?

  by 綾瀬 新  Tags :  

 23日、国立競技場で「ほけんの窓口プレゼンツ 藤田俊哉送別試合」が行われました。ジュビロスターズとジャパンブルーの一戦は、力んで見る必要がないこともあり、非常に楽しい試合でした。中田英寿の強烈なスルーパス、小野伸二の華麗なトラップは相変わらず。そして、私的「リア充の象徴」のナオト・インティライミの奮闘には驚かされました。

 藤田率いるジュビロは「黄金期のジュビロ磐田」を築いてきた中山雅史、名波浩、福西崇史らが随所でコンビネーションを披露していました。毎年のようにタイトルを獲得していた90年代後半~2000年代前半の記憶はあまりないだけに「昔はこんな形、あんな形でゴールを量産していたのか…」と想像が膨らんだ私です。主役の藤田は中山のアシストで得点を奪い、有終の美を飾りました。

 今シーズンの磐田の勝ちパターンを考えれば…

 さて、栄光の過去とのコントラストは悪い意味で強烈です。現在(第13節)の磐田は17位と降格圏に沈んでいます。そこで新監督に就任するのは、中山や名波とは異なり、磐田在籍経験のない関塚隆。静岡は現役時代の縁がある土地とはいえ、なかなか異例の人事だったと思います。ロンドンオリンピックで日本を4位に導いた彼は磐田をどう変えるべきなのでしょうか。

 ロンドン五輪の記憶。前線の選手(永井謙佑、大津祐樹、東慶悟ら)にアグレッシブな守備を要求した印象が強いです。本選のメンバーから漏れたものの、同じチームで戦った山崎亮平と山本康裕はチャンスかもしれません。ただ、私は山田大記や松浦拓弥をゴール前でプレーさせた方が「怖さ」を感じます。前線の組み合わせは「高い次元でのバランス」が求められそうな気がします。

 ただ、用兵よりも大事なのは「集中力」でしょう。具体的には「先に失点しない」ことです。そもそもリードされている状況は精神的によろしくないはず。チーム状況が悪ければ尚更です。今シーズンの4勝(カップ戦含む)は前半11分までに先制しており、3勝は複数得点を挙げています。先に失点すると自信が揺らぎますが、攻撃力があるチームだけに集中力を高めて主導権を握れば、結果は付いてくるはずです。

 中断期間はアドバンテージになるかどうか。磐田は昨シーズンの後半戦から歯車が噛み合わなくなった印象があります。問題点をしっかり整理し、トレーニングで自信を植え付けていくためには中断期間は有り難い存在です。ただ、チームの核を担う前田遼一、伊野波雅彦、駒野友一は代表を離れることが濃厚です。これは選手にも監督にも良いことではないでしょう。

 13試合・勝ち点7。磐田はこのペースでシーズンを終えれば、来シーズンは間違いなくJ2です。関塚新監督がどう立て直すのか…興味深く見ていきたいと思います。

Writer. Monokakiya Smile.

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