遠隔操作ウィルス事件で逮捕された被疑者の母親に警察が「親子の縁切り」を迫っていた

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2月23日の『videonews.com』によると、遠隔操作ウィルス事件で逮捕された片山祐輔容疑者(30)の弁護人を務める佐藤博史弁護士が21日に片山氏と接見した後の会見で警察の驚くべき行動について明らかにしました。

 

佐藤弁護士によると警視庁や神奈川県警など4都府県警の合同捜査本部は10日に片山容疑者を逮捕して以降、報道機関が自宅に押しかけて外出もままならない母親に代わって日用品の買い出しなどに協力する一方で、捜査員が取り調べに際して母親に「親子の縁を切る」旨が書かれた調書への署名を要求し、母親はこれを拒否したと言うことです。この事件では当初、神奈川県・三重県・大阪府・福岡県で合計4名が警察のいい加減な取り調べで誤認逮捕されていますが、内1名の父親に対する取り調べでも今回と同様に捜査員が「親子の縁を切る」旨を調書にあらかじめ書いて父親の署名を取り被疑者から自白を強要する際の材料に使われたことが明らかになっています。

 

この自白を強要するためならなり振り構わないと言わんばかりの捜査手法に対しては、既に『2ちゃんねる』や『Twitter』でも「ひどい」「有り得ない」とする反応が多数投稿されている他「警察は決定的な物的証拠を見つけられず捜査が手詰まりになっているからこのような手段に出ているのではないか」との推測も出ています。

 

また、佐藤弁護士によると片山容疑者が江ノ島でUSBメモリの付いた首輪をした猫を撮影したとされる時刻は多数の初詣客でにぎわっていた時間帯で、猫が発見された現場の近くでは大道芸が観客を集めていたとのことで「1月3日の午後3時30分以降に猫が首輪を付けていない写真がみつかれば無罪の決定的な証明になる」として、当日に現地を訪れていた人からの情報提供を呼びかけています。

 

遠隔操作ウィルス事件続報 報道されない容疑者側の言い分から見えてくること [リンク](Videonews.com)

 

「親子の縁を切れ」遠隔操作事件の捜査がヒドすぎる! [リンク](NAVERまとめ)

 

画像:2月21日、片山容疑者との接見後に東京都江東区内で会見する佐藤博史弁護士(videonews.comのYouTube公式チャンネルより)

1975年、兵庫県姫路市生まれ。商工組合事務局勤務を経て2012年よりウェブライター活動を開始。興味のある分野は主にエンターテインメント、アーカイビング、知的財産関係。プライベートでは在野の立場で細々と文学研究を行っている。

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