読前読書録vol.7 木地雅映子「あたたかい水の出るところ」

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 素っ裸になってしまえば、なーんも恥ずかしいことなんてない。ひた隠しにしていることや、必死に守ってきたことなんて、大したことなかったんだなと割り切ることができる。そいでもって、他人の裸を横目でチラッと見たりする。ああ、自分はここは負けてるなあとか、ここは勝ってるなあなんて知ることができる。すると、すっと気が楽になる。自分と戦うのはしんどいし基準はないけれど、他人と戦うのはある意味楽だ。客観的になれるという点もある。どこまで頑張ればいいのかも分かる。一人の世界に閉じこもっていると、そうしたことは何もわからない。暗闇の中だ。明かりも地図もない中を、自分の気持ちだけを便りに歩いていかなきゃいけない。そんなことできっこない。いや出来るかもしれないけれど、根性や精神力はもっとしかるべきところで使った方がいい。本当の修羅場はもっと先にある。素っ裸であたたかい水を浴びるだけで、解決する問題はたくさんある。

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