【366セルフ易断】其ノ壱 ~大阪造幣局桜の通り抜け~

  by 千徒馬丁  Tags :  

浪速の春といえば、造幣局の桜の通り抜け。
毎年4月中旬頃の桜の開花時に一般開放される造幣局構内旧淀川沿いの全長560mの通路には八重桜が咲き乱れ、通り抜け期間中の観桜者数が100万人を超える年もある。

そんな大阪造幣局桜の通り抜けのテキ屋が軒を連ねる一角に、それはひっそりと佇んでいた。

【誕生日別あなたの運勢セルフサービス】

看板の文句にあるように運勢がピタリと当るものなのかどうかは置いといて、366日分に細分化された運勢がおみくじ感覚の100円で手に入る。
易断の本が300円~2000円、易断サイト月額基本料金が300円前後、易断アプリが300~600円前後、運命易断鑑定料が1000円~5000円。相場からするとセルフというだけで100円で買えるこの易断は破格値であるが、購入者を見かけたことがない。
平成27年、データ上では520000人が造幣局へ集ったが、私以外の購入者はいたのだろうか。いなかったとしたら、この易断は520000分の1の売れ行きということになる。いくら無人とはいえ印刷代はかかるだろうに一週間で100円の稼ぎということになる。
それでも潰れず諦めず初詣や縁日でちゃっかり姿を現すのだから竿竹屋よりも燃費がいい。
竿竹屋は徐行で動き回らないといけないが、366セルフ易断はじっとしていればいいのだ。

【中身は更紙の二部仕立て】

誕生月日である11月19日の運勢を100円で購入。
インクがうまくのらないのかプリンタのヘッドクリーニングを怠っているのか印字の薄い箇所があり、まるで毛筆のかすれをイメージさせる仕上がりである。
ピタリと当るのはどうやらこの貴方の性格のようだ。

【人生相談は多岐にわたる】

金運・試験・家相・建築・相場・移転・紛失・待人・旅行・病気・適業・訴訟・恋愛・結婚・希望と人生相談枠は15種類。もっと細やかにもっと具体的に相談したいのは山々だが、この15種類のどれかの枠に振り分けてその答えを得ることになっているらしい。初詣のおみくじもそんな感じだから、人生相談の内容とはそんなもんなのだろう。
現在の私の運勢は仁運というらしいが、現在とはどのくらいの期間での現在だろうか。たった今のことなのだろうか、一日か一週間か一ヶ月か、それともこの一年間であろうか。易断サイトが月額使用料を設定している事を考えると、300円程度で1ヶ月の有効期限だと見積もることにしよう。100円だったので10日間であるが、私は個人的にこの次に易断を買うまでの間ということにしたい。その間にこの15種類に関する迷い事が起こった時にはそれぞれのアドバイスに基づいて決断し、その結果が良くなったか悪くなったかを見届けようと思う。

貴方の運勢は初夏の奥多摩の如く万峯は緑葉に蔽われ、眼下に玉川の清流あり、木は年々に太くなり、五年、十年、百年の後には大木となる。

なんのこっちゃ。
どう解釈したらいいのだろう、初夏の奥多摩のようだと言われて。万峯だし緑葉に蔽われているしさぞかし清々しかろう。眼下に清流が流れていて避暑地としての立地条件は良さそうなのだが、これは私の現在の運勢であり、別荘地の候補でない。木々は太くなり百年後には大木となるそうだ。そんな後にまで私は生きちゃおらんが。この詩的な運勢をどうも読み解くヒントが要りそうだ。

この易断で、そうだその通りだと同意出来た一文がある。
それは「以下必要のない事項は除いて読むこと」である。

※全画像筆者撮影

サルコイドーシス(以下:サル)を患うこと早3年目。そろそろ人間になっているかと思いきや直近の経過観察でもまだサル。しつこいぞ、サル。いつまでだ、サル。 プロフィールのイラストは、入院中の暇つぶしに院内をウロチョロしていた時に知り合った職業が元美少女エロ漫画家の山田課長が、サルの病名普及のためペペペーと描いてくれました。 そんなわけでね、今日はよかったら名前だけでもおぼえて帰ってくださいね、特定疾患治療研究事業対象疾患『サルコイドーシス』略してサル、難病です☆

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