指でスーッと作れる!? スマホ時代の創作SNS三連発!!

  by 小雨  Tags :  

創作系SNSといえばメジャーなイラストSNSや小説SNSが既に存在しており、そこからはプロ作家も多数輩出されている。そうした従来の創作SNSへ加わりつつある完全に新しい「読み物」サービスを三点紹介しよう。

script少女のべるちゃん


株式会社ドロップシステムが2014年1月22日にリリースしたiPhoneアプリで現在はAndroidにも対応。そして今夏はブラウザ版の公開が予定されている『script少女のべるちゃん』は、スマートフォンで手軽にノベルゲームが作成できるアプリだ。
ノベルゲームとはビジュアルノベルと称されるように立ち絵と背景で投影された世界観をシナリオに沿ってすすめるゲームのこと。ギャルゲーや乙女ゲーでおなじみの手法と言えばわかりやすいだろうか。シナリオ次第でさまざまなジャンルの開拓が可能で、製作したノベルはタグ付けすることも可能。ホラーや百合など、さまざまなジャンルの創作ノベルで賑わっており、製作の合間に他の人のノベルをプレイできるのも楽しい。特筆すべきはパラメータ分岐や選択肢が用意されていること。その製作がすべて本当にスマートフォンのみでできるのだから驚き。効果音やBGM、振動や絵素材の追加などの製作過程が本当に指ですーっとパーツを動かすだけでできてしまう。また特徴的なのがキャラクターの配置を「自由配置」できること。素材の立ち絵の縮尺をフリーダムに伸ばしたり縮めたりできるだけでなく、斜めに置いたり横たえたりもできる。背景も豊富でホラー風味やファンタジーまで対応している。

筆者も利用しているがBGMの豊富さやイラストの美麗さもあり、飽きが来ない。眠らせていた痛々しい落選作品をビジュアル化させることで、まるでアニメ化されたかのようなヒーリング効果も抜群。夜も快眠、便秘も解消できるので是非試してみよう。中にはプレイ途中でループしてしまうような作品もあるがコメント欄から指摘すれば創り手が対応するといったユーザー間の助け合いも「手作り」感があって楽しい

taskey


お次はtaskey株式会社の提供する小説SNS、taskey。2015年2月3日にリリースされたばかりで現在はβ版だが誰でも参加可能。小説SNSといえば既にいくつかの著名なサイトが存在するが、このサイトの特徴は人気の高い作品にファンがつけばファンが翔訳してくれるということだ。
即ち作品が日中英に広がっていく可能性がある。またイラストの投稿が可能という点も従来のサービスを大きく引き離している。例えば既に存在するイラストSNSでもテキスト機能が存在している。しかし、テキストをメインとしたSNSでイラストを「気軽に」取り込みできるSNSは非常に稀だ。
挿絵利用は当然イラスト提供者の承諾が必要であり、あるいは依頼して、あるいは許可を得てようやく挿絵として利用できるもの。このtaskeyではイラストエントリー時にその絵を他のユーザーの作品素材として提供することが予め選択可能であり、イラストメインのSNSよりも「挿絵」利用を打ち出している分文字書きと絵描きの間の垣根が低い
自分のイラストを挿絵に使ってほしいけど言い出しにくい…といった供給側と、テキストに挿絵がほしいけど言い出せない…といった需要側とのニーズが見事に合致する場だ。
投下した作品はブクマやコメントも可能で特定のユーザーをフォローすることも可能。ダッシュボードが見やすいのでストレスが少ない。
実際の利用者からは他の小説SNSで評価されなかったが、ここでは評価されたという声もあがっている。
筆者も作品を投じているが、何よりもデザイン性の良さを推しておきたい。小説サイトというと文字ばかりの素っ気無さ、かといってケータイ小説のギャルっぽいデザインもな…という気持ちに見事に応えてくれたシンプルで大人びたデザインだ。
もちろん編集機能も活字書きにとってスムーズな仕様となっており、改ページや挿絵の挿入や編集のしやすさは抜群だと言っておきたい。個人的には文字書きとしての創作意欲を刺激される「推し」の小説サイトだ。

StoRiE ―ストリエ―

そして最後に真打の「ストリエ」。こちらもβ版だが非常に大きな可能性を秘めている。2015年5月11日開始の新サービスで株式会社インデックスが運営。

こちらはまったく従来の表現手法をなぞらない会話形式で読みすすめるシナリオ創作サービス、とあらわしておきたい。なんて? と思われる節もあるかもしれないが、イメージとしてはLINEを想起してみてほしい。フキダシ形式でテキストを送りあえるメッセージSNSだ。あの形式で創作ができるサービスなのだ。プロフィール部分に架空のキャラを設置して合間にスタンプ形式でイラストを投入する。それによってさまざまな「会話シナリオ」が楽しめる。それでも、なんて? と思われる方におかれましては、こんな感じです!!

小説サービスというよりもシナリオサービスといった方がいいかもしれない。作成方法も最初は迷ってしまったが、まずは他の作品を目通ししてみれば一瞬で理解できる。試しに寝苦しい夜に見てしまった「怖い夢」を自分好みに百合ホラーとしてシナリオ化して投稿をしてみた。上の画像はそちらだ。セリフだけ考えればいいということもあり、サクサク創れてとても楽しい。小学生のような感想で申し訳ないが、本当にそうなのだ。既に多数の人気作品が生み出されており、個人的に面白いと感じたのがミステリー調の作品。会話形式で当事者だけが語り合っているさまを楽しめるので、一緒に謎解きに集中する楽しさがある。

従来のSNSとの違いは?

これらのサービスの共通点をまとめてみよう。
☆文字と絵の融和性が高い
☆パソコンよりもスマートフォンの閲覧を意識している
☆ゲームやライトノベルなどのサブカルチャーにつながる可能性大
☆利用者間のコミュニティができやすいような場がある
総じて、よりフレンドリーで参加しやすい仕組みが用意されている点が挙げられる。もしかしたら、これまでのメジャーな創作サービスを凌駕するほどのものではないかもしれない。けれど、これまでは絵や文が書けない、自分の技量では…と躊躇していた一般の人たちの閃きやアイディアを生かしやすい場となるだろう。
新規ユーザー獲得の目的もあるかもしれないが、各サイトではコンテストが盛ん。公募のチャンスも満載だ。補足情報としては「のべるちゃん」はiOSバージョン8.3の環境下では不具合があるためIPhoneユーザーはご注意を。また「ストリエ」の作品投稿は公式ツイッターへのコード申請が必要なので、詳細は公式サイトで確認してみよう。

Script少女のべるちゃん
http://www.novelchan.wgt.jp/ 【リンク

taskey
http://taskey.me/?lang=jp 【リンク

ストリエ
https://storie.jp/ 【リンク

小雨

百合と猫と漫画を好みます。note:http://note.mu/kn_yuri