40年アニバーサリー 横浜・野毛大道芸フェスティバルに出かけてみた

  by 松沢直樹  Tags :  

明治時代とともに、西洋文化をいち早く取り入れた町 横浜。
新しもの好きな気風があり、また西洋文化を取り入れて、独自のカラーとして打ちだしてきたのが横浜の特長かもしれません。その一つが、野毛の大道芸フェスティバル。40年前から始まったこのイベントは、すっかり定着して毎年多くの人で賑わいます。

今年は40周年ということもあって、テーマは「不惑」。なんだかよく意味がわかりませんが、出かけて見ました。

野毛(のげ)という場所は、JR桜木町駅と京浜急行日出町駅に挟まれた地域で、昭和レトロな雰囲気な場所です。

空も晴れてて、実にいい雰囲気ですね。

年配の方ですが、イベントを楽しまれているようです。

フランスのバルーンアーティストの方、バルーンアートは大道芸のポピュラーな芸ですが、お子さんに大人気でした。

一転して、今度は和風な荒技。かなり速いテンポの曲にあわせて剣玉を自在に操る達人。

連写するのも大変なくらいの鮮やかな剣玉さばき。見物される方も楽しんでおられるようでした。

大道芸といえば、道化か荒技に大別されますが、この方は、パントマイムとジャグリングなどをやられてました。さすがプロという技の連続。

道化も大道芸イベントの魅力。バルーンアートをやりながら、無言で道化のパフォーミングをやられていたのですが、大人でもクスッとしてしまう笑いのセンスが秀逸。

ちなみに、パフォーマンスが終わったら、横断歩道を渡ってどこかへ行ってました。小さなお子さんに、信号を守って横断歩道を渡るように指示していて好感が持てましたね。

こちらは、中国雑伎団のアクロバティックなパフォーマンス。横にした金属製の輪の上に板を乗せ、バランスだけで立って見せるというもの。

手を支えてもらってなんとか立ったものの……大丈夫かな?

お見事!

個人的にうれしいなと思ったのは、新粉細工の出店があったことですね。
新粉細工とは、お米でできた上新粉を練って色づけをして細工するもの。僕が小さい頃まで、かろうじてありましたけど、もう日本で数えるくらいしか職人さんがいないそうです。精緻な細工に多くの人が見入っていました。

これが作品ですね。お米の粉で出来てるから、食べられるみたいですけど、一般的には観賞用なんだそうです。

ほのぼのするパフォーマンスも。童謡「やぎさんゆうびん」の黒やぎさんのコスプレをしたパフォーマーが、子供たちから渡された白やぎさんからのお手紙を読む前に食べてしまうというパフォーマンス。

あーおいしかった。
あ! でもまだ読んでなかった!

子供たちも大笑い。

黒やぎさんは、子供たちに「ねえ、白やぎさんに、さっきの手紙のご用事なあに?」って手紙に書いたから渡してくれる? といって、手紙と記念品を渡していました。ほのぼのする芸ですね。

当日は、晴れていて雨も無く、多くの人で賑わっていました。みなさんそれぞれ良い一日になったみたいですね。

松沢直樹

福岡県北九州市出身。主な取材フィールドは、フード、医療、社会保障など。近著に「食費革命」「うちの職場は隠れブラックかも」(三五館)」近年は児童文学作品も上梓。連合ユニオン東京・委託労働者ユニオン執行副委員長