6月6日に、佐賀県が手足口病について警戒警報を発令したことをお伝えしました。
西日本を中心に手足口病が流行 佐賀県が警戒警報発令
ここにきて、西日本だけでなく首都圏でも、手足口病が急速に広がり始めています。
7月9日、東京都福祉保健局は、手足口病が警報基準を超えた感染の広がり方を見せているとして、子供を持つ家庭に注意喚起をうながしました。
手足口病とは、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスなどによって、毎年夏に小児に流行する感染症で、手や足、口腔内に水泡(すいほう)を伴った発疹が出る特徴があります。
また、37~38度以上の発熱や喉の痛み、食欲不振などの症状が出るのも特徴の一つです。
東京都福祉保健局では、各保健所で医療機関から報告を受けた発症例を記録していますが、6月29日~7月5日の間に、31保険所中15保健所が警報基準値を超えました。
基準値とされる保健所あたりの患者数5.0人/週を超えた保健所の管内人口の合計が51.14パーセントを超えたため、東京都は警戒警報を発令したとのことです。
手足口病の主な感染経路は、くしゃみなどの飛沫、タオルや食器の共有で起こる接触感染、おむつ交換時に糞便によって感染するケースが大多数を占めています。
「手洗いやうがいなどを親御さんがサポート」「くしゃみをしそうになったら、ティッシュで押さえる」「保育園や幼稚園などでタオルや食器を共有しないこと」などを、都は呼びかけています。
日常生活の中で、保護者が気を付けてあげれば防げる病気でもあります。また、症状に気づいたら、すみやかに小児科医の診察を受けさせることで、早期に治癒する病気でもあります。ぜひ、気を付けてあげてくださいね。
※写真はイメージ 足成 よりhttp://www.ashinari.com/2009/07/19-024515.php