さて、2月14日と言えばバレンタインデーですね。バレンタインデーと言えばチョコレートですが、まあ、そんな事よりラーメンの話をしましょう!
まず『ラーメン学』(がく)について語ると長くなるので割愛しますが、一言で説明すると神奈川県相模原市にある「二郎インスパイア」のラーメン屋さんです。
今更『ラーメン二郎』とインスパイアについて語るのも野暮なんで、これまた割愛しますが、一言で説明すると「ボリュームのあるラーメン屋さん」となります。
そんな『ラーメン学』ですが、基本的には二郎です。応用的にも二郎です。しかもインスパイアの中では群を抜いて、
「限りなく二郎に近い」
との評価を得ています。もっとも『ラーメン二郎』も店舗によって味も違えば個性も違うので、一概に「二郎に近い」と言ってもピンとこないのですが、二郎オリジナル、つまり『三田本店』に近いと思っておけば間違いないでしょう。
そんな『ラーメン学』ですが、年に何回かリミッターが解除される日があります。それが「極太DAY」と呼ばれる日で、この日こそ『ラーメン学』の神髄を知る事が出来るのです。
『ラーメン学』のルールを学ぶべし
まず、たかがラーメンを食べる為にルールが存在する事自体の是非ですが、ここで是非を問うても意味がありません。何故なら、すでにルールは存在しているからです。
「嫌なら食べるな」
以上です。これは『ラーメン二郎』では暗黙の了解。いわゆる「飲食店でのマナー」をより強化し、オペレーションを重視した結果生まれたルールなのです。
さらに店舗によって「列への並び方」とか「ニンニク入れますか?」(トッピング等の有無)などのタイミング、及びコール(注文)が違うのもややこしいです。
なので、とりあえず今回は『ラーメン学』について簡単に説明しておきましょう。
『ラーメン学』に”マシ”はない
まず店内が満席の時の並び順ですが、さして行列になる事もないので常識的に並べば大丈夫です。車道にはみ出ない、近隣の住人の迷惑にならないように並べばOKです。
希に店主が外に「大か小か?」とラーメンの大きさを聞いて来る事がありますが、その時は自分がオーダーするラーメンの大きさを答えましょう。
まあ、そこまで詰まる事も滅多にないので、基本的には店内に入って食券を購入し、空いてる席に座って食券を出すタイミングを待つスタイルになります。
この時、水や割り箸、レンゲは券売機の上にあるので、ついでに席まで自分が使う分を運ぶんだほうがベターです(極太DAYの時は事前に手渡しで料金を支払います)。
あとは席で待つのみ。
ラーメンが完成すると「お客さん、ニンニクは?」と聞かれるので、ニンニクの有無を伝えましょう。ちなみに写真は、
「ニンニク、ヤサイ」(にんにく、野菜多め)
で御座います。他に「カラメ」(醤油ダレ多め)や「アブラ」(背脂)がありますが、いわゆる「マシ」(超大盛り)や「マシマシ」は受けないので注意しましょう。
まあ、良く分からなかったら「ニンニクで」と答えておけば良いです。
『ラーメン学』の極太を食す!
まず「二郎はラーメンにしてラーメンにあらず」と言われるほどに、好き嫌いが分かれる食べ物ですが、好きな人には堪らないラーメンです。
そして『ラーメン学』の最大の特徴は「麺が美味い!」と言うところにあります。
無論、スープも豚(チャーシュー)も二郎インスパイアとして、いや二郎として美味しいのですが、その中でもズバ抜けて「麺が美味い!!」のが最大の特徴と言えるでしょう。
そもそもが、二郎の麺は「オーション」と呼ばれる小麦粉を使い、極太な麺を提供するスタイルで、さして違いは無いように思われます。
しかし、基本的に二郎は「自家製麺」の店が多いので、その麺の仕上がりは千差万別。スープの良し悪し同様に評価の対象になっているのです。
『ラーメン二郎』と言うと「盛り付け」や「ボリューム」ばかりが先行しがちですが、このようにスープや麺、豚(チャーシュー)もラーメンとして評価されているのです。
と、言うわけで『ラーメン学 極太DAY』の話に戻りますが、ただでさえ極太、いわゆる『家系ラーメン』の太麺の2倍近い太さが『ラーメン二郎』の麺なのに、それをさらに極太にアレンジした『極太DAY』はヤヴァィです。
割り箸の太さと比較して見ると分かりますが、割り箸の持ち手側、すなわち一番太い部分くらいの太さがあります。
普通の二郎でも割り箸の先より、ちょい太いくらいなので『極太DAY』が、いかに凶悪なのかが分かります。
ラーメンの麺と言うより「きしめん」と言われる二郎ですが、ここまで来ると「きしめん」すら超えています。
麺の味はラーメンそのもので、カンスイがもたらすコシと喉越し、低加水率で打つ強力粉ならではのスープとの絡みは、まさに二郎の醍醐味でしょう。
さらに凶悪なまでの極太麺は、押し返すような弾力感が半端なく、一度この『極太DAY』の超極太麺を食べてしまうと、普通の二郎ですら物足りなくなってしまうと言う… まさにハマる一品なのです。
そして「豚」(チャーシュー)の方ですが、これも『ラーメン学』は良いですね。昔は「パサ豚」な時もありましたが、矢部駅の近くに引っ越してからは「パサ豚」に当たった事がありません。安心して「大豚」(大盛り&豚増し)をオーダー出来ますね。
スープも最近はブレをほとんど感じません。時間帯による違いはありますが、夜の部(18~21時)はガッチリと出汁が出ています。
特に冬場はラーメンのスープがブレにくいので、今の時期なら確実に『ラーメン二郎』のスープが堪能できる事でしょう。
さらに、二郎の場合は「豚が沢山でる店が美味い」と言う法則があるので、そういった面でも豚の良く出る『ラーメン学』は美味しいと思います。
あと、細かい事を言うとスープは乳化させていません。これも二郎の店によってバラつきはありますが、基本的には「二郎は乳化させない」のがオリジナルです。
ここら辺、どちらが美味いのか?と言う話になりますが、あえて乳化させないようにスープを取り扱うのは結構難しいらしいです。
『ラーメン学』 総評
まず筆者の家が近い&良く行くラーメン屋なので、ちょっと公平なジャッジが下せない可能性はありますが、やはり美味しい店だと思います。
特に矢部駅の近くに引っ越しをしてからは、座席数を減らした事もあり、ラーメン一杯の完成度が高まったと思います。麺は昔から美味しかったのですが、スープや豚のブレは確実に減りました。
そして超極太麺……。これは本気で「二郎が好きなら一度は経験すべき麺である!」と言っておきましょう。
そんな『ラーメン学』の極太麺が味わえるのは「2月14日」までです。次回の極太DAYは未定なので、この機会を逃す手はないでしょう。
ラーメン学
住所:神奈川県相模原市中央区矢部3-18-16
営業時間:月~金曜日 11:30~14:00 18:00~21:00
土曜・祭日 11:30~14:00 18:00~20:00定休日:日曜日