2014/10/04
私は「Oculusを最前列で遊ぶ冴えたやり方」に参加してきました。
そこでの講演などをまとめてみました。
講演のまとめに入る前に、『Oculus』をご存知無い方のために簡単に紹介します。
『Oculus』はヘッドマウントディスプレイ(HMD)と呼ばれるもので、それをゴーグルをはめるように装着すると、バーチャルリアリティを体感できるものです。私も何度か体験しましたが尋常ではない没入感が得られ、クセになります。
まだ体験していない人は体験しましょう! きっと衝撃的な体験になりますよ!
さて、本題です。3つの講演がありましたので紹介します。どの講演も大変内容の濃いものでした。
1.「Oculus Connect 最新報告」 山本昇平さん
Oculusの今までとこれからについてなどを語ってくださいました。
山本さんが参加した「Oculus Connect」というイベントは、Oculus VR社が主催する開発者会議です。
主に新技術の発表や技術交流の場となっています。
ここで私が取り上げたいのはCresCentBayについてです。
Oculusは現在最新ですと、DK2という開発者向けのバージョンがでています。
今回発表されたCrescent Bayは更に進み、コンシューマ向け一歩手前のバージョンのようです。
明らかになっているスペックとしては
・360度ヘッドトラッキング
・3Dオーディオ
体感としては
・有機ELディスプレイ(解像度2560×1440)
・高性能なポジショントラッキングが出来る
ということで、ますます高性能化が進んでおり、期待も高まります。
また、山本さんはOculusRift勉強会を主催・運営されているとのこと。
もし、これからOculusでなにか作りたいと考えている方、すでに作られている方、技術について深く知りたいという方は参加してみてはいかがでしょうか。
こういった勉強会・交流会を通してOculusが盛り上がって普及していくといいですね!
2.「今更聞けないけど聞かせてくださいMMD for Unityの基本と応用」 竹渕瑛一さん
複雑で多様なライセンスをしっかりと把握しましょう
MikuMikuDanse for UnityとMMD for Mecanimという、MMDモデルとモーションをUnityに取り込むツールの相違点を簡潔にまとめられていました。
私自身は、Unityでのゲーム開発においてMMD for Mecanimを使用しております。ただそれは「両者の違いはいまいちわからないけどなんとなく」でしたのでここではっきりと違いが見えたことは大きな収穫でした。
また、複雑なライセンスについてのお話もされました。
商用作品においても度々発生するGPL違反。
こういったものに関しては複雑故に、読む、調べる、確認を取るといったことが大切だということです。
VR関係のものをみてみると、
「みくみく添い寝」のようにミクと添い寝ができるもの。
「みくみく握手」のようにミクと握手ができるもの
「みくみくカップルストロー」のようにミクとカップルストローができるもの。
というふうにインタラクション系のものが多い。
さらに装置が普及していないためその場に出向いて体験するものが多く、遊べる時間が短いものがおおいとのこと。
今後は、くだらないものをたくさん作ってくだらない世界にしたらもっと面白くなるのではないかと語っていただきました。
3.「メイキング・オブ・ユニティちゃんコンサート」 小林信行さん
開発時間が少ない中でこだわりを持って作業されていたそうです。
Unityというゲーム開発エンジンのキャラクターとして誕生したユニティちゃん。
可愛らしくて、私も大好きです。
今回はC86でお披露目したユニティちゃんコンサートの開発のお話。
モーションキャプチャーで制作したモーションをUnityに取り込んだ際の問題点、修正方法などアニメーション製作に関する話題が中心でした。
モーションキャプチャーで制作したモーションも、より人間らしくするために手を加える必要があるのだという点について驚きました。
このUnityちゃんのプロジェクトは近いうちに公開されるとのこと。
皆さん手にとっていろいろといじって遊んでみてはいかがでしょうか。
踊りの種類がいくつかあり、それを変えるだけでも十分楽しめるようですよ。
~Oculus体験レポ~
講演後の懇親会にて、いくつかデモが展示されていたので遊んでみました。
1.Hashilus
手妻師の藤山晃太郎さんを始めとするチームが手がけた乗馬体験ができるゲームです。
乗馬マシーン+Oculusとなっています。
Oculusをつけて乗馬マシンにまたがる。
最初はゆっくり、馬の歩調に合わせて乗馬マシンが動きます。
しばらくすると馬は走りだし乗馬マシンの動きも激しくなります。
手前にあるバーのようなものを前後に動かすとムチを打ったことになり、馬はよりスピードを上げマシンの動きも更に激しくなります。
これはすごい。私はビビリなのでムチを打ってスピードをあげるほど余裕がなく、叫びまくってました。
それだけ没入できるのです。
これは乗馬マシンに載ってるだけでも運動にもなるし、痩せられるかも……?
2.見習い空賊と天空の少女
美少女モデルを用いたゲームになります。ゲーム内で美少女の声によるアシストが入るのでわかりやすく、親切な設計だと感じました。
こちらに関してはネタバレになってしまう可能性があるのであまり書かないほうがいいかなと思いますが、もうウットリです! ほんとに! 知らなかったから最後は割と本気でドキッとしちゃいました!
もし体験する機会があったらぜひドキッとして欲しいのであえて書きません!
以上、「Oculusを最前列で遊ぶ冴えたやり方」の参加レポでした!