悪臭の原因を探せ
どうも生活支援系ライフハッカーのKnockout:孝介です。
突然ですが、愛息を風呂に入れるたびに、愛しのハニーことマイワイフが眉間にシワを寄せながら、
「くせえ! くせえよ!」
と、のたまうので何事かと聞けば、なにやら公園の猫のウンチ(失敬)にも似た香りがどこからともなく漂ってくるんだとか。
ものすごく鼻が利くウチのカミさんの事だから、二つ隣で飼ってる猫の匂いが漂ってくるんだろうなぁ……なんて考えていたんですよ。
その時までは。
でも、あるときなぜか「具体的にどこから来てるのかを確認してみよう!」となったんです。それもこれも、外から漂ってくるなら窓を閉めれば臭わなくなるハズなのに、容赦無くマイワイフの鼻腔を責め立てるそのクサイヤツはまるで止まらない。
こりゃおかしいぞ?となって調査に踏み切った結果、
なななななんと、
原因は風呂のフタだったんです。
特に両端にあるパーツらしきもの近辺からガッツリと香ってくる。
「お前か!?」
そう然となりながら風呂場からヤツを放り投げ、無事匂いの元を断ち切った我が家のお風呂なんですが、困ったことに保温ができない悲しいお風呂になってしまいました。
なんで臭くなんだよjk
そもそもなぜこんなに臭くなってしまったのかというと、プラスチック出来たパイプタイプのフタには当然ながら中に空洞があります。これを空洞なしにしてしまうと、強度や価格や重さ上何かと不具合が出てくるからなんですが、ブツ切りのパイプをつなげたままでは両端の切り口が何かと危なくなります。
そのままだと手を切るかも知れないし、強度としても端から割れて行くのは目に見えています。
そこで、パイプ部分にフタを取り付けたんですが、ただ単純に穴を塞いだだけでは、これまた問題が起きてしまったんです。
暖かい空気と冷たい空気に繰り返し晒されるフタくんにとって、密閉されたパイプの中の空気が、膨らんだり萎んだりするために結局強度が落ちてしまった。
そこで取られた苦肉の策が、端につけるパーツに空気穴を作る、だった。
ただ、その策がまさに今回の騒動を引き起こしてしまったんですよ……。
迫り来るカビ
風呂!と言えばカビ!というくらい、適度な温度と湿度でジメジメした空間は格好のカビの住処です。キノコだって生えてくる素敵空間であるお風呂にとって、毎日の乾燥は掃除における鉄則なんですが、実際には乾ききらないのもまた事実。
特に床の隅やドアのパッキンなんかはまさにその典型で、黒い奴らが徐々に広がる不快感は堪え難いものです。
そんな黒カビの侵食先に、風呂のふたが選ばれない筈がありません。
表面上は両端の結合部や空気穴にひっそりと生息しているように見えますが、きっちりそこから中へ中へと侵食を続け、最初は小さな黒カビも、光にフタを透かすとさまざまな形状に侵食を果たし、無秩序にも広がった怪しげな文様を確認できるようになるのです。
そんなこんなで臭くならない風呂のフタ、カビの被害が少ない風呂のフタを求めてさまよう旅が始まったのですが、今回は以下のような品々から検証をしてみました。
蛇腹タイプを買い換える
上記のようなタイプにとって最大のメリットは、なんといっても安いこと。
とにかく物によっては1000円程で買えるうえに、長さも比較的自由に調整できるとあって利便性やコストパフォーマンスはかなりのもの。
臭くなる前に買い換えるのも選択肢の一つ。
一枚板(金属、木)タイプ
見たまんまの板タイプ。水切りもよく、隅の樹脂部分にカビが発生しないように気を付ければ、衛生的で高効率の保温性能を発揮してくれます。
ただし、サイズにもよるが、5000円~9000円程度の出費を覚悟する必要があり、コストパフォーマンスとしても、もしもカビを発生させてしまった場合を考えれば……あまりよろしくない。
また、木製タイプはそれなりにしっかり乾燥させればいいが、乾燥が甘いとカビる。それに腐る。
長めの板蛇腹タイプ
蛇腹タイプと板タイプを組み合わせたような形状のフタ。比較的安価なフタとして好まれていて、蛇腹タイプのように巻いて保管するのではなく、板を折り畳んで保管する。
値段もリーズナブルだけども、結局のところ、基本的な構造が蛇腹タイプと同じなので今回の問題の根本を解決できない。
ガッツリ一枚板
かなり特殊なフタとして、厚めの発泡スチロールや、専用のフタを作ってもらえるメーカーもある。
株式会社「アクト」
http://www.24act.co.jp/product/other/
場合によっては足場のシャワーマットやお風呂マットをフタにしてしまう荒技も考えた(なんとカビない、安い、加工も簡単と意外と高品質だが、ちょっと反る)が、いろいろと苦悩した結果、決めたのは…………
シートタイプ
べらぼうに安い。切らずにもとの形状を利用すれば、フタとしてもそこそこ機能する。切って湯船に浮かべるのは実はお勧めしない。なぜかというと衛生面もそうだが、湯の量によってカバー域が変化するからだ。
サイズもたくさんあるし、ヘタってきたら買い替えもお気軽に可能という手軽さがとてもいい。
という結果に。
どれを選ぶのかは結局は個人の自由だけれども、お湯の温度
を最低限保つことというよりは、お湯から生まれる湯気で結露しないようにすることが我が家のフタの役割だったので、おおむねオーライでした。
みなさんも風呂のカビには気をつけましょう。
では。