1947年のノーベル生理学・医学賞は体内の「糖代謝」に関する研究に贈られた。受賞したのは米国の生化学者、カール・コリとゲルティー・コリ夫妻、そして、アルゼンチンの生理学者、バーナード・ウッセイである。
20年前、O・F・マイヤーホーフ(1922年ノーベル生理学医学賞受賞者)が、筋肉がはたらいているときに、グリコーゲンが乳酸にかわり、休息しているいる間にグリコーゲンに再合成されることを明らかにしていた。
コリ夫妻は、この変化を詳細に解明することを目的に研究を開始。1929年、彼らは、彼らの名前を冠した理論を発表し、後にノーベル賞を獲得することとなった。コリ回路は、嫌気呼吸の過程において、筋肉でグルコースから乳酸を作り、肝臓で乳酸からグルコースに戻すまでの経路のことである。筋肉→肝臓→筋肉という体内でのエネルギーの流れを示した。
バーナード・ウッセイは、脳下垂体ホルモンが動物の血糖であるグルコースを調整する役割を見つけ出し、「糖の物質代謝において脳下垂体前葉ホルモンの演ずる役割の発見」の功績が認められ、ノーベル生理学・医学賞を授与された。
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参考 ノーベル賞受賞者業績辞典(日外アソシエーツ) Wikipedia: バーナード・ウッセイ カール・コリ ゲルティ・コリ コリ・カイロ
第47回ノーベル生理学・医学賞 「脳下垂体前葉ホルモンと糖代謝の関係」
by なみたかし
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