地球平均気温の上昇は、ここ10年ストップしているが、海水温の上昇は続いている。フィリピンを襲った台風30号も海水温の上昇が関係している。
九州の西の沖の東シナ海で平年より1.5度、四国・東海沖の太平洋で1.2度高く、いずれも1985(昭和60)年に統計を取り始めてから最も高くなった。
このほか、平年と比べて北日本周辺の日本海で2.1度高く、西日本周辺の日本海で2度、沖縄周辺でも0.7度から1度高く、統計を取り始めてから2番目か3番目に高くなっている。
海水温上昇の影響だろうか、7月に南極の氷河から分離した巨大な氷山が外洋に向かって流れており、国際航路を航海する船に危険を及ぼす可能性があることが明らかになった。氷山の面積は、シンガポールの国土とほぼ同じ700平方キロメートルもある。