遠くて近い国モンゴル共和国
モンゴルというと、13世紀大発展を遂げたチンギス・ハンから始まる、モンゴル帝国と、白鵬や朝青龍、日馬富士などの外国人力士を思い出す。モンゴルにはモンゴル相撲があり、また、日本の相撲のテレビ放送が人気で親日家も多い。力士を志している人も増えているという。
日本とモンゴルの関係は、戦前に遡る。当時の日本は大陸に進出、仮想敵である旧ソ連邦に対して、満州国と並んで内蒙は、国境線を有する重要な最前線。「満蒙は日本の生命線」という言葉も唱えられた…。そして現在のモンゴル(当時の外蒙)は、旧ソ連邦により、世界第二番目の共産主義国家となった。
戦後、日本とモンゴルは、冷戦下で、米ソという異なる陣営に属した関係上、疎遠が続いたが、社会主義体制の崩壊以降、再び、文化面を中心に国交が再び活発化する。
近年、モンゴルのゴビ砂漠では、恐竜の化石が発見され、1920年代のアンドリュース調査隊以降、さまざまな国の調査隊がゴビ砂漠で化石の発掘を行っている。日本からも、林原自然科学博物館が1993年以降、モンゴルと共同で20年にわたり調査を行ってきた。