1945年のノーベル物理学賞の受賞者はスイスの物理学者ヴォルフガング・パウリである。受賞理由は、「パウリの原理とも呼ばれる排他原理の発見」である。
パウリの排他原理とは、量子力学の法則の一つである。ウォルフガング・パウリが発見した排他律なのでこう呼ばれる。排他原理 簡単に言うと、原子の中の2つの電子が同時に同じ量子状態(エネルギー状態)を占めることができない、ということ。
大雑把なアナロジーで説明すると、電子は原子核の周囲を回る決まった席にしか座れず、一つの席には一つの電子しか座れない、ということ。なお、素粒子のうち、この排他原理に従うものフェルミオンと呼び、従わないのはボソンと呼んで区別する。