ノーベル賞委員会は9日、2013年のノーベル化学賞をMartin Karplus(マーティン・カープラス、ハーバード大学など)、Michael Levitt氏(マイケル・レヴィット、スタンフォード大学)、Arieh Warshel氏(アリー・ウォーシェル、南カリフォルニ大学)の三名に贈ると発表した。
3人は、化学反応中の複雑な分子構造をコンピューターで表示するプログラムの基礎を作ったことが評価された。酵素タンパク質などの複雑な分子の中で、他の有機物がどの部分に、どのように反応して分解・化合するかを目に見える形でモデル化した。
残年ながら、日本人の受賞はなかった。日本人では、殺菌や消臭などの環境浄化にも応用されている酸化チタンの光触媒反応を発見した東京理科大学の藤嶋昭学長らの名前が挙がっていたが、惜しくも受賞を逃した。