IPCCとは、気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change:IPCC)のこと。国際的な専門家でつくる、地球温暖化についての科学的な研究の収集、整理のための政府間機構である。
学術的な機関であり、地球温暖化に関する最新の知見の評価を行い、対策技術や政策の実現性やその効果、それが無い場合の被害想定結果などに関する科学的知見の評価を提供している。数年おきに発行される「評価報告書」(Assessment Report)は地球温暖化に関する世界中の数千人の専門家の科学的知見を集約した報告書であり、国際政治および各国の政策に強い影響を与えている。
この夏日本では記録的な暑さや、かつて経験したことがないような豪雨、そして竜巻被害など、異常気象が続いた。今回、国連の組織IPCCが発表した報告書では、今世紀末までに最大で地球の平均気温が4.8度も上昇。そして、海面は82センチも上昇すると予測されている。原因は私たち人間の活動による可能性が極めて高いと指摘された。