地形や地質などの地球科学的な価値をもつ自然公園「世界ジオパーク」に、島根県・隠岐(おき)諸島が認定された。ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が支援する世界ジオパークネットワークが、韓国・済州島で開催されている国際会議で審査結果を発表した。日本では洞爺湖有珠山(北海道)、糸魚川(新潟県)、島原半島(長崎県)、山陰海岸(京都府、兵庫県、鳥取県)、室戸(高知県)の各ジオパークに続いて6番目、世界ジオパークは29カ国100地域となった。
「隠岐ジオパーク」は、島根半島の日本海に点在する4つの有人島と多数の無人島、および周囲の1キロメートル海域を含む約674キロ平方メートルを範囲とする。大昔にユーラシア大陸に続いていた時代があったこと、さらに、湖や深海の底だった時代や火山活動で隆起した時代、2万年前の氷河期に島根半島と陸続きになった時代もあった。そうした歴史を表す奇岩や断崖などの景観、離島ならではの動植物の生態系、石器時代には特産の黒曜石が島外に運ばれるなど、古くから培われてきた独自の文化などを知ることができるという。
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