次々続く フジテレビの問題

  by あおぞら  Tags :  

 世の中って予測できないことが起こる。まさか去年の今頃、中居正広が芸能界を引退するなんて考えられなかったし、その引退もご本人には申し訳ないけど ”みっともない引退” で、50代の中居正広が20代の元フジテレビアナウンサーに狙いを定め、自宅に呼び出し性暴力をしたことがわかってしまったので、何もマスコミに話さなくてすむ『引退』を選び、やはり ”みっともない引退” で芸能界に幕引きをした。

 フジテレビも前社長始め重役揃い踏みで最初の記者会見を1月下旬に開いたが、もうグダグダで日付をまたぎの10時間以上に及び前代未聞。その無残な記者会見でフジテレビの印象は地に落ち、スポンサー離れが激しく、社員たちへも激震が走った。

 3月末日、2度目の記者会見は3時間程のみで、新社長の清水賢治氏ひとりが登壇者となり、第三者委員会による調査結果の公表をした。こちらは初回記者会見に比べ概ね評価はされたようだ。

 それで多少は信用回復し、スポンサーも戻りつつあるのかと思いきや、厳しい状況は続き、フジテレビ系列の在阪準キー局である関西テレビの社長まで辞任し、フジテレビは開局以来最大のピンチに立たされているだろう。

 『泣きっ面に蜂』で、今月に入りまたフジテレビの不祥事がニュースに取り上げられ『反町理キャスターと石原正人元常務のハラスメント認定』とのことで、4月1日付け毎日新聞によると反町理キャスターに関しては

 31日に公表された第三者委の報告書によると、2006~08年ごろ、当時報道局にいた反町氏は後輩の女性社員2人に対し、食事やドライブに誘ったり、休日に何をしているのか分かる写真を送るようメールで求めたりした。女性社員が断ると不当な叱責をするメールを部内に一斉送信し、業務上必要なメモを共有しないなど、セクハラとパワハラに当たる行為をしたという。

 …とある。これもみっともない話である。自分に権力があることで、部下の女性記者二人にセクハラとパワハラをする卑劣極まりない行為を取締役の反町理が行い、フジテレビの常務取締役だった石原正人氏も同じくハラスメント行為が認定され、先月下旬、共に役職を解かれた。

 フジテレビのこの手のニュースはまだ続き、フジテレビ番組プロデューサーが14日付で戒告処分を受けたと言う。番組名は特定されていないが制作関係者によると、「Live News イット!」(毎週月~金曜、午後3時45分)とみられるそうだ。

 「Live News イット!」と言えば、この番組に出演する青井実キャスターが番組スタッフに不適切言動で謝罪したニュースが、青井実キャスターの古巣NHKのニュースで4月9日報じられた。もう、フジテレビ、ズタズタである。

 フジテレビの悪い体質が一気に出てしまったと言うか、何も不祥事が起こっていなかったらこれらのハラスメント、三者三様の事件は、きっと報道されることなくもみ消されていたと思う。

 それにしても、フジテレビを含む民放はどうしてニュース番組に自社のアナウンサーを起用せずに、フリーになった元他局のアナウンサーを起用するのだろう? 青井実キャスターはNHKに在籍していた昨年2024年1月に『青井実アナを厳重注意 許可を得ずに親族企業から役員報酬』と謝罪した過去がある。当時の所属していたNHKのルールが守られず、そういう人を採用したフジテレビも甘い。フジテレビでの担当番組でスタッフにハラスメントをし、フジテレビでも謝罪した。

 フジテレビの首領と呼ばれた日枝久氏は2025年3月27日付でフジテレビの取締役相談役をようやく退任した。こういう困った相談役が権力を持ち続けた結果、フジテレビの感覚はズレてしまっていたと思う。ある意味、フジテレビも被害者であるような気がする。

 それにしても企業がこうも簡単に崩れていく姿を目の当たりにすると、この世の中が怖くなってくる…

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