
⼀杯で主⾷になるサラダボウル専⾨店を運営するWithGreenは、2025年4⽉30⽇(⽔)まで、春の季節限定サラダ『特製チリコンカンと新じゃがのタコライスサラダ』および『⾃家製タルタルソースのチキン南蛮と淡路島産⽟ねぎピクルスのサラダ』
を全34店舗で販売する。イートインとテイクアウトで食べてみたのでレポートする。
⾃家製タルタルソースのチキン南蛮と淡路島産⽟ねぎピクルスのサラダ

「⾃家製タルタルソースのチキン南蛮と淡路島産⽟ねぎピクルスのサラダ」は、もうすでにサラダの常識を超えている。チキン南蛮と言ってもサラダの添え物としてほんの少しではなく、がっつり入っているので満腹感はかなりのもの。
トッピングは、コーン/⼈参/りんご/淡路島産⽟ねぎピクルス/チキン南蛮で、おすすめドレッシングは柑橘(かんきつ)である。しかし、同店の野菜を知っている方ならば、ドレッシングは不要であろう。それだけ国産の新鮮な野菜は甘いのだ。

チキン南蛮はかなり大きいので、食べ応えがありおおよそサラダとは思えないボリュームがある。肉と穀物のコーン、フルーツのりんごとバランスよく入っているので、味も栄養も何ら心配ない。

本品で特に推したいのは淡路島産⽟ねぎピクルスだ。淡路さん玉ねぎが美味しいのは今やだれでも知っている有名な淡路の特産品だ。しかしなぜそれをピクルス「なんか」にしてしまったのか。と思い単独で食べてみると、甘さと酸味が実に心地よくそののまま酒のおつまみとしていくらでも食べられるような美味しさだ。トッピングを追加するならばこれをダブルにしたい。
特製チリコンカンと新じゃがのタコライスサラダ

テイクアウトにしたのは「特製チリコンカンと新じゃがのタコライスサラダ」だ。トッピングは、新じゃが/トマト/紫キャベツ/⽞⽶/チリコンカンで、おすすめドレッシングはメキシカンだ。
そもそも論だが、サラダなのに「タコライス」ってなんだよ!との声が聞こえてきそうだが、そこが本品のいいところだ。新年度で転居や転勤で新しい生活を始める方が多い中で、月に何度かだけでもサラダを食事の中心にするにはやはり障壁が高い。そんな初心者の方にも「ごはん」として食べることができるように組み立てられたのが本品だ。

新じゃがは店舗でグリルされたものが入っており、上に見える玄米は「ごはん」そのものだ。要するにこれ1つで「丼物」を食べるのと同じ感覚でサラダを食べようというのがミソなのだ。チリコンカンはひき肉や豆類がたっぷり入ったスパイシーなメキシカン風で食欲が増す。

本品はテイクアウト後、約8時間経過して自宅で夕食として食べているが、葉物野菜はほんの少しだけしんなりと柔らかく感じるが、野菜から水はほとんど出ない。これは新鮮さとプロのカットの仕方がなせる業である。同店のサラダは「寝かせても」美味しいのだ。ドレッシングをかける前から、スパイシーでラテンの風が香ってくる。

一度、ふたを閉めてフリフリすることでドレッシングをからませて食べる。それでも新じゃがはジャガイモの味がちゃんとして、チリコンカンに負けていない。そして玄米がお腹を満たしてくれて、完全な「ごはん」になるので、他のものは必要ない。

昨今は物価高で何を購入するにも気が付いたら何度でも無限に値上げされている感がある。同社に聞いたところ、やはり痛いのは国産野菜しか使用していないとはいえ、急激に値上がりしているコメなんだそうだ。地域によっては2倍近い価格が付いている。野菜も昨年夏の異常気象で値上がりしているのはご存じの通りだ。そんなインフレラッシュの中で、同店のサラダは今のところ社内で材料の値上げ分を吸収しており圧迫しているのは事実だが、小売り価格にすぐに反映しているわけではない。もちろん、今後値上がりが続けばどうなるかは誰にもわからないが、現状では小売価格に転嫁していない。
この冬は気軽に鍋料理も食べられなかったほどの野菜の高値だった。どうせ高い買い物になるのであれば、1食で高品質な野菜や穀物で栄養が取れるサラダという選択をする頻度も高まってくるのではないだろうか。
※写真はすべて記者撮影