東京電力福島第一原子力発電所の地下水から高濃度の放射性物質が見つかっている。どうやら発電所に地下水が流れ込み、それが放射能で汚染され、一部が海に流れ出ているようだ。
汚染された水は海に流せないので、タンクに貯めるのだが、地下水の流入は1日400トン。流入は止まらず、汚染水は増える一方だ。タンクを次々に設置し、そこに汚染水を入れるのだが、それももう、限界に達しようとしている。
汚染された水は、多核種除去設備(ALPS)で放射生物質を取り除いてから海に流す。2012年秋に稼働を始める予定だったが、廃棄物保管容器の強度不足が判明し今も稼働に至っていない。
地下水の流入をどうやって防ぐか?政府が示した方法が「凍土壁方式」だった。これは、発電所のまわりの地下を凍結して、地下水が入り込ませない方式だ。