おそらく東京でいちばん勢いがある博多ラーメンの名店といえば『でぶちゃん』(東京都新宿区高田馬場2-13-6)だろう。なかには「本場の博多ラーメンよりもウマイ」と絶賛している人もいるほど。連日大盛況で、ここでしか味わえない博多ラーメンと一品料理を求めて多くの人たちが集まる。
現金しか使えないお店はそのうち潰れていく?
筆者も実際に『でぶちゃん』で食べ、その臭さ(良い意味で)と旨さに衝撃をうけたのだが、そんな『でぶちゃん』の店主・甲斐康太シェフがX(旧Twitter)にツイートしたコメントが大きな注目を集めて話題に。他の飲食店や消費者から多数の意見が出ている。
いったいどういうことなのか
現金しか使えないお店はそのうち潰れていくという。いったいどういうことなのか? この件に関して甲斐康太シェフは以下のように語っている。
<でぶちゃん店主甲斐康太さんのXツイート>
「現金オンリーのお店がそのうち潰れるロジックを今度どこかのYouTubeで解説しようか。そりゃそうだね! って話を消費者目線でも理解できるはず。ちなみその傾向はすでに始まっていて機会損失という言葉で深刻に加速している。解決策はなるべく早期のキャッシュレス対応。本当にこれしかない。百聞は一見にしかず。
景色を知らずして頑なに現金固執はただのラストサムライである」
「現金しか使えないお客さんはどうするんだ?とよく聞かれますが現金持ちたくないお客さんの方が世の中多い。機会損失が逆転してることに気が付きましょう。それとゼロリスク信仰は経営者に最も不要な考え方のひとつです」
現金オンリーのお店が
そのうち潰れるロジックを
今度どこかのYouTubeで解説しようか。そりゃそうだね!って話を
消費者目線でも理解できるはず。ちなみその傾向はすでに始まっていて
機会損失という言葉で深刻に加速している。解決策は
なるべく早期のキャッシュレス対応。…— 博多ラーメンでぶちゃん・甲斐康太 (@DevchanRamen) March 3, 2024
現金しか使えないお客さんはどうするんだ?とよく聞かれますが
現金持ちたくないお客さんの方が世の中多い。
機会損失が逆転してることに
気が付きましょう。それとゼロリスク信仰は
経営者に最も不要な考え方のひとつです。— 博多ラーメンでぶちゃん・甲斐康太 (@DevchanRamen) March 3, 2024
現金しか使えないお客さんはどうするんだ?とよく聞かれますが
現金持ちたくないお客さんの方が世の中多い。
機会損失が逆転してることに
気が付きましょう。それとゼロリスク信仰は
経営者に最も不要な考え方のひとつです。— 博多ラーメンでぶちゃん・甲斐康太 (@DevchanRamen) March 3, 2024
オレもそっち派だけど
10年以上商売続けたいなら
早々に切り替えないと客離れはすでに始まってるからねぇ。
フードテックとヒューマニズムは
バランス大事だけど
消費者は思ってる以上に非情だよ。まじで https://t.co/GQXHfO0YDf— 博多ラーメンでぶちゃん・甲斐康太 (@DevchanRamen) March 3, 2024
機会損失の可視化
ラーメン屋の皆さん
これがリアルです。すでに機会損失は加速状態で
確実に客離れが始まってますよ。 https://t.co/BJaALaV2dh— 博多ラーメンでぶちゃん・甲斐康太 (@DevchanRamen) March 3, 2024
せっかく現物を持ち歩かなくても
お金は口座に入れておくことが出来るのに
わざわざATMから引き出して
嵩張る財布を持ち歩いてるのが
意味不明だよねって話です。お金ってそもそも概念なんです。
バカのために現物として存在し続けてるだけですよ。 https://t.co/YR6uRJm93w— 博多ラーメンでぶちゃん・甲斐康太 (@DevchanRamen) March 3, 2024
でぶちゃんは結構派手なワードで煽るからわかりづらい部分あるけど、フードテックって最終的に「お客様が幸せになってくださるために(そしてお店も幸せになるよ)」導入するもので、キャッシュレスがメインの世界になるのであればそりゃ追随するでしょ、って話。まあうちまだPayPayと現金だけどw https://t.co/pWQyZMiuP1
— 東新宿サンラサー@魔除けスパイス監修 (@MarikoLila) March 3, 2024
例えばQRコードでの注文とか食券とかも嫌がるお客様がいらっしゃるのもわかってて、それでも導入するのは「人が足りないなりに、一番大事なお食事の部分での満足度を今まで通りに提供するためにフードテックを導入してる」とかだったりする。経営者って効率化のそのさきゴールは顧客満足しかない。
— 東新宿サンラサー@魔除けスパイス監修 (@MarikoLila) March 3, 2024
予約とか当日のお席の案内にしても、デジタル導入で店が楽になったようにしか見えてなくても、必ずお客様にとってもプラスがある、大多数のお客様には喜ばれていると思って導入してる。そのおかげでできた余裕で、より美味しいカレー作ってより良い接客する余裕を作り出してる。
— 東新宿サンラサー@魔除けスパイス監修 (@MarikoLila) March 3, 2024
めちゃ「塩対応」と言われている札幌の寿司屋さんと話した時も、最終的にはお客様の「美味しかった、ありがとう」っていう笑顔のために仕事しているんだよね、ってなったよ。飲食DXは相反しているようにみえるけど、同じ方向を向いてる。そうじゃなきゃおかしい。でぶちゃんも、そう。
— 東新宿サンラサー@魔除けスパイス監修 (@MarikoLila) March 3, 2024
「現金オンリー」は消費者にとって不便なのは確実
鉄道の切符売り場で紙の切符を買う人が激減し、ほとんどの人がSuicaなどのICカードを利用していることと同じように、飲食店の「現金しか使えません」という対応は消費者にとって不便なのは確実であり、お店としてもお金の管理に手間がかかるのではないだろうか。
多くの飲食店に行くことが多い筆者としては、電子決済ができる店のほうがありがたい。しかし、店には店の理由があると考えれば「現金オンリー」の店を完全否定する気持ちはない。かたくなに現金主義な店も、早期に電子決済オンリーにした店も、店主の自由。それを消費者が受け入れ続ければよい話だと考える。受け入れなければ、消えていく。それはどの時代もそうだった。とはいえ、筆者は電子決済ができる店のほうがありがたい。
今から5~10年後も「現金オンリー」が続けられるのか?
2024年現在、現金とQRコード等の電子決済が混在している時代といえる。それゆえ現金しか使えない飲食店も生き残っていられる状態かもしれないが、今から5~10年後も「現金オンリー」が続けられるのか? よほど特殊な店でないかぎり無理なのではないだろうか? 今後の飲食店の動きに注視していきたい。
余談ですがラーメン屋さんの券売機で「QRコード決済は店員を呼んでください」というパターンがあって、とても面倒くさいので現金で支払うことが多い。現金払いが面倒なのでQR支払いにしたいのに、QR支払いの方が面倒になっているから、だったら潔く現金だけかQR対応券売機導入してほしい。愚痴です 笑 https://t.co/yOz6ytxOXM
— クドウ@地球食べ歩き (@kudo_pon) March 4, 2024