「木の枝のようで、化石には見えなかった。一応、怪しかったので職員に聞いて、“化石”と聞いたのでびっくりしました」と発見者の中学1年生、佐々木くんは言った。
岩手県久慈市の久慈琥珀博物館で、琥珀採掘体験場で琥珀を探していた際に発見した。化石の大きさはわずか長さ3.1センチ、最大幅1.3センチ。普通なら見逃してしまってもおかしくない。
久慈琥珀博物館は、この化石について早稲田大学国際教養学部・平山廉教授らに鑑定を依頼。その結果、獣脚類(肉食恐竜)の化石とみられることがわかった。8500万年前に生息していた体長約2メートルの小型恐竜・コエルロサウルス類の後ろ足の中指の骨とみられている。岩手県内では初めてで、東北地方でも非常に珍しい発見だという。琥珀で有名だった久慈が、恐竜の化石でも有名になるかもしれない。
今回のようなケースは、珍しいと思う。まず琥珀発掘の体験場があるということ。そして好奇心の強い中学生が体験したこと。我々大人だと「木の枝だろう」と思ってまず捨ててしまう。そして、近くに恐竜にくわしい学芸員さんがいたこと。そして、専門家の早稲田大学平山教授に鑑定を依頼したこと・・・。
参考HP Wikipedia:コエルロサウルス類 ケツァルコアトルス National Geographic news:小型翼竜の新種、5歳の少女が発見