経済評論家・渡邉哲也氏が昆虫食に不安視 / コオロギの次は便所バチの飼育か

中国やカンボジア、タイなどの一部の国ではムカデ、タガメ、コオロギ、イモムシ、ほか多数の昆虫を食用として利用している文化がある。しかしに現代日本では受け入れがたい食文化であり、多くの人たちが抵抗を感じているようだ。

渡邉哲也氏「飢餓でも人が食わなかった虫」

インターネット上で多くの人たちがコオロギをはじめとした昆虫食に嫌悪し、否定的な声をあげているなか、経済評論家・渡邉哲也氏も「飢餓でも人が食わなかった虫」と昆虫食に対して強い拒否を示している。

昆虫食に莫大な税金が使用されている?

多くの人たちが特に懸念している点が、昆虫食に莫大な税金が使用されているのでは? という点。昆虫食のための補助金は存在しないと言われているが、NHKの報道によると「事業者が定めた経営計画が承認されれば、ほかの農家と同じように認定農業者として認められ、機械の導入に対する補助金や、低金利融資などの支援を受けられるようになる」とのことなので、認定農業者であれば税金から補助金が出る可能性があるかもしれない。

<渡邉哲也氏のTwitterコメント>

「コオロギの次は便所バチ(ミズアブ)だそうです。死体やごみに沸くウジの成虫」

「そもそも、食いもんは味が全てなんですよ。うまいかまずいか、味の話にならないものは食いもんじゃない。エコとか未来とか、バカじゃねーのだし、エコでもなければプリン体たっぷりの痛風食で長期安全性未確認、飢餓でも人が食わなかった虫」





日本では便所バチと呼ばれるミズアブ

ミズアブとはどのような昆虫なのか? ミズアブは海外で通称フェニックスワームと呼ばれており、日本では便所バチともよばれている。環境コントロールセンターの情報によると、ミズアブは南北アメリカやハワイなどで多産し、1950年ごろに日本に入ってきたという。

<ミズアブの説明 / 環境コントロールセンター公式サイトより引用>

「本州、四国、九州、沖縄に分布し、便地、畜舎、ゴミ溜めなどから発生します。 成虫は、便所や畜舎近くの乾燥した土の裂け目やブロックの割れ目などに産卵します」

フードテック民官協議会「ミズアブの食用生産ガイドライン」

農林水産省が公開している「フードテック民官協議会 2022年 第3回 総会/提案・報告書」には、「ミズアブの食用および飼料原料としての利用における安全確保のための生産ガイドライン」の項目が掲載されている。

ひろゆき氏「牛の餌代に使うべき」

インターネット掲示板『2ちゃんねる』創設者の西村博之氏(以下ひろゆき氏)も昆虫食に関して言及。牛の飼育などの酪農を助けず、昆虫食に税金が使われることに対して「食えるかわからないコオロギ食に税金使うなら牛の餌代に使うべき」と否定的だ。

牛乳より昆虫食が大切? 矛盾した現象が発生

2023年現在、大量の牛乳が廃棄されて問題視されているが、政府は食糧危機を問題視しながら牛乳の廃棄をほぼ放置しており、昆虫食に力を入れ、矛盾した現象が発生しているといえる。

<ひろゆき氏のTwitterコメント>

「乳牛を殺すと1頭15万円の助成金が出るのは未来の食糧確保に逆行している。食えるかわからないコオロギ食に税金使うなら、牛の餌代に使うべき。乳牛殺しは現在の問題であり未来の問題でもある。「未来の可能性を探る試み」に金使うより乳牛を生かした未来の食糧確保が優先」

「酪農家の所得保障とかすればいいのに、牧場を潰して、「将来の食料危機」とか言い出して昆虫を食べようとする農水省」


牛乳よりコオロギや便所バチに力を入れる政府?

昆虫食の追求よりも、もっと先に解決すべき食糧問題があると考えている人は少なくない。重ねて言うが、牛乳の廃棄問題も早急に解決すべき問題だ。国民が愛飲している牛乳を廃棄し、コオロギや便所バチに力を入れる政府に疑問を持つ人が多いのも当然といえるかもしれない。

昆虫食がポピュラーな国でも「若い人はあまり食べない」

ちなみに、タイやカンボジア、中国では昆虫食は日本よりもポピュラーだが、だからといってみんなが食べているわけではない。筆者が現地人に話を聞いた範囲でしかないが、「絶対に食べない」「若い人はあまり食べない」との声があった。皆さんは、昆虫食をどうお思いだろうか。それに税金が使われるのだとすれば、どう感じるだろうか。




※記事内のミズアブ画像はフリー素材サイト『写真AC』より
※記事内の報告書画像はフードテック民官協議会のPDFファイルより

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