運動能力の低下やシワ、たるみなど、加齢に伴う身体の変化は様々です。
その中でも男性特有の変化のひとつに「ED(勃起障害)」があります。
もう歳だからEDになるのは当たり前……と思っていませんか?
EDは多くの男性が直面する問題であり、生活習慣病の指標になることがわかってきました。
今回は、浜松町第一クリニック(竹越 昭彦院長)が実施した「ED(勃起障害)と生活習慣に関する実態調査2021」を紹介します。
「ED」ってなに?
「ED」という言葉は知っていても、実際にどういった症状かきちんと分かっている人は少ないのではないでしょうか。
EDとは、勃起が不十分で満足な性交を行えない状態をいい、その程度によって、「完全型ED」「中等度型ED」「軽度ED」の3つに分かれるそうです。
EDの原因は大きく3つあり、1つは身体的な原因の「器質性」、2つ目はメンタルが原因の「心因性」、そして薬の副作用が原因の「薬剤性」です。この中で圧倒的に多いのが器質性であり、器質性EDの原因で最も多いのが加齢による動脈硬化です。
動脈硬化が進行し、冠動脈が詰まると心筋梗塞が、内頚動脈で血栓ができると脳梗塞に繋がりますが、「陰茎動脈」が詰まると陰部への血流が悪くなりEDとなるのです。陰茎動脈は、体の中でもとても細い血管です。そのため、動脈硬化が始まるとまず起こるのがEDだと言われています。
本調査では生活習慣病とEDの因果関係について調べました。その背景にあるのも動脈硬化です。ほとんどの生活習慣病は、血管に大きなダメージを与えます。それがEDを誘発するのです。
<出典:https://www.atpress.ne.jp/news/268637>
EDの原因は「動脈硬化」?
EDに悩む人は少なくありません。なんと、40~44歳で13人に1人、45~54歳で6人に1人、55~59歳で4人に1人、60代では3人に1人、70代では2人に1人が中等度以上のEDに悩んでいるそうです。
EDは動脈硬化によって起こり、動脈硬化は加齢とともに進行するからです。また、生活習慣病も加齢とともに増加する傾向にあります。
加齢による身体能力の衰えは誰しもが実感することですが、男性にとって「ED(勃起障害)」は大きな悩みではないでしょうか?今回の調査では、40代・50代の37.0%、60代・70代の64.4%がEDの悩みを抱えていることがわかりました。EDの原因のひとつに「加齢」が挙げられますが、動脈硬化などの生活習慣病も大きな原因となっているようです。
<出典:https://www.atpress.ne.jp/news/268637>
また、今回の調査でも、脂質異常症、高尿酸血症など、生活習慣病を患っている人はEDになりやすいことが判明しました。
EDの症状は「年を取ったなから仕方ない」というものではありません。
生活習慣病によってEDも進行します。自身の変化を「年を取ったなから仕方ない」で済まさず、自身の体調や生活習慣を見直すきっかけにしてみてください。
【調査概要】
集計期間:2021年5月7日~9日
調査方法:インターネット集計
調査対象:全国の40~79歳の男性 合計4,000名
監修:浜松第一クリニック 竹越 昭彦院長
参照:
EDは生活習慣病の指標? EDの原因は単なる「加齢」だけじゃない! インフォグラフィックで見る! ED(勃起障害)と生活習慣に関する実態調査2021を公開
https://www.atpress.ne.jp/news/268637