iPhone 12シリーズが発表され、iPhone 12 ProおよびiPhone 12に関しては、10月16日が予約開始日ということで、どのモデルを買おうかと悩んでいる新し物好きの人も多いかと思います。また、久しぶりのボディデザインの大幅な変更ということもあり、この機会に買い替えを考えている人も多いでしょう。一方で、4種類のラインナップとなり、旧モデルも併売となっている状態で、どのモデルを買えばいいのか悩ましいのが問題です。
過去にはラインナップの中でディスプレイの品質が異なっていたりといくつかの「決め手」がありましたが、今回のラインナップでは全モデルが有機EのSuper Retina XDRディスプレイを搭載し、厚みも7.4mmで統一と、画面サイズとカメラのレンズ数だけが違いなのか? と思ってしまいますが、無印とPro、ProとPro Maxでも機能差があったります。一方で、その機能が不要な人にとってはより安価なモデルを選んでも基本機能は同じなのでリーズナブルに新機種に移行できます。
カメラ性能にこだわるならiPhone 12 Pro
iPhone 12とiPhone 12 Proは、外寸もディスプレイの性能も同じでProの方が少し重く(25g)カメラが一つ多い3つのレンズを備えます。アルミ製フレームの12に対して、ステンレスフレームの12 Proは、ポリッシュ仕上げと相まって高級感が感じられます。一方で少しでも軽い方がいいという人はアルミボディの12がいいでしょう。気になるカメラは、12が超広角(13mm)と広角(26mm)の二つ、12 Proは、
超広角(13mm)と広角(26mm)に加えて望遠(52mm)が加わっています。自撮りや普段使いがメインの場合には2カメでも十分ですが、クローズアップ撮影をしたいとか、イベントを撮影したいなど撮影機能を重視する人は12 Proの方がいいでしょう。なお、Pro Maxは望遠が65mm相当と強化されています。
ズームレンジも、12が2倍の光学ズームレンジ、12 Proが4倍に対して12 Pro Maxは、5倍とダントツです。
さらにProは、LiDARスキャナや手振れ補正機能が搭載されるなど、暗い場所での撮影に強くなっています。12 Proはデュアル光学式手ぶれ補正、12 Pro Maxはセンサーシフト光学式手ぶれ補正とPro Maxがより強化されています。広角から望遠まで、綺麗な写真を撮りたいという人にはボディサイズが大きいのを歓迎、許容できるなら12 Pro Mac一択と言ったところでしょう。
一方、iPhone 12よりも小さいモデルとして、iPhone 12 miniが今回加わっています。ボディサイズが小さいモデルを求める声も多かったのでそれに応える形とも言えます。小型化に伴い、価格も安くなっており、4モデル中最も価格的にも安い状態です。もちろん、iPhone SEやiPhone 11シリーズなども見据えると安価なモデルの候補が出てきます。特に、iPhone SEは、現行機種で唯一のTouch ID採用機種で、マスクを着用していても画面ロック解除など認証が行えるのがポイントです。これから冬になって手袋をするようになるとTouch IDもFace IDも使えないのでどっちもどっちではありますが。
そんな中、最後になりましたがiPhone 12シリーズを選ぶ一番の理由は「MagSafe」かと思います。磁石で正しい位置にデバイスを置くことができるもので、MagSafe充電器とiPhone 12シリーズなどMagSafe対応デバイスを組み合わせると、最大15Wのワイヤレス充電が可能になります。Qiでのワイヤレス充電では最大7.5Wでしたので、2倍の速度で充電できることになります。
最新機能、チップ性能を体感しつつ、最もコンパクト、最もリーズナブルにしたい人はiPhone 12 miniとなるでしょう。カメラ性能特化の人は、iPhone 12 Pro Max一択かと思います。特に動画作品をメインにしている人は512GBの容量は必須かもしれません。それ以外の人は、画面の大きさやカメラ機能ボディーカラーなどに応じて好みのモデルを選ぶことになるかと思います。
最上位モデルのPro Maxと、最小モデルの12 miniはニーズが多いと思いますが、発売日に確実に手に入れたい、より早く新しいiPhoneのテクノロジーに触れたいという人は、本日予約開始のiPhone 12、12 Proが狙い目でしょう。