いよいよクリスマス本番。クリスマスの略表記といえば「Xmas」や「X’mas」がありますが、実際どちらが正しいのでしょうか?
わかりやすく説明した漫画がTwitterで話題を呼んでいました。
「X'mas、アポストロフィを入れた表記は間違い」
という文章がTwitter上に乱れ飛ぶ本日。
でも実は「間違いじゃないよ」という雑学。
(毎年定期的にアップしております) pic.twitter.com/QuIH2xkuxj— 杉村喜光:知泉(三省堂辞典発売中 (@tisensugimura) December 23, 2019
雑学系ライターの杉村喜光さん(@tisensugimura)は自身のTwitterで、「Xmas」と「X’mas」という2つの略称について漫画で説明しています。
結論から言えば、「どっちでもいい」が正解。
杉村さんの漫画によれば、19世紀の英語文献においては「Xmas」「X-mas」「X’mas」などさまざまな表記が存在しており、定まっていなかったのだとか。
ところが1954年に英語教師が「最近、新聞や広告でX’masという文字を見かける事が多いが、このような表記をするのは日本人だけ」といった趣旨の文章を発表。
さらに1960年の新聞では「英米の辞書にはXmasの文字はあってもX’masの文字はない。これは和製英語である」といった趣旨の文章が書かれ、やがて「『X’mas』は間違い。アポストロフィはいらない」という説が広まってしまったそうです。
現在アメリカでは「Xmas」という表記に統一されるようになったものの、もともと「X’mas」という表記も存在していたため、いまだに「X’mas」を使う欧米人もいるとのこと。
漫画を読んだユーザーからは、
・本場では廃れたが辺境では生きてた文化の単語版な事例なんですねぇ
・これ、とある教師が熱弁してましたが 12月にハワイ行ったら、あらゆるところで表記されてました(笑)
・そもそも英語文化圏ってそこまで言葉に対して厳格じゃないよね
といった声が上がっていました。
あと『ジングルベル』の曲はクリスマスの曲じゃなく、そり遊びの曲で英語詩にも訳した詩にもクリスマスという語は入っていない。
それがなぜかどこかで「今日は楽しいクリスマス Hey!」という詩で歌われるようになってしまったもの。— 杉村喜光:知泉(三省堂辞典発売中 (@tisensugimura) December 23, 2019
なお、杉村さんはクリスマスソングの定番『ジングルベル』の雑学についてもツイートしています。クリスマスの話のネタに使ってみてはいかがでしょうか。
※杉村喜光さん(@tisensugimura)Twitterより引用
https://twitter.com/tisensugimura