実録: 隠れ糖尿病の人に起きた10のこと

  by 丸野裕行  Tags :  

※編注:こちらの記事はライターの方の個人的な体験を元にした内容となっています。ご自身の体調に関しては、必ず医師の診察を受けたうえで判断してください。

どうもどうも、ライターの丸野裕行です。

糖尿病という言葉を聞いたのは、私が急性膵炎を起こして、入院中に担当医に言われたことなんですが、膵臓の具合が芳しくないと、膵臓から排出されるインスリンの量が少なくなり、「膵性糖尿病を併発しますよ!」と警告を受けたことがあるんですよね。

今現在、僕自身は膵臓の調子もよく、糖尿病の症状とはまったく無縁なのですが、42歳にもなると、周囲の友人たちの多くが糖尿病を患っているんです。

その光景を見たときは、確かに驚きました。 インスリン注射を毎食時に腹に突きたてているヤツがいる欠かすことのできない飲み薬を毎食後に服用しているヤツがいる昼食に気を遣ってもらっていつも糖尿病食のお弁当を妻に持たされているヤツがいるetc……。

今回は、健康だと思っていたのに実は隠れ糖尿病で、突然末期の糖尿病症状に襲われてしまった彼らの身に起こった10の出来事について、お話していきたいと思います。

「ひょっとすると、自分もヤバいのかな……」なんて思っている、自覚症状すらまだないあなた!

この10のチェックポイントと、彼らの諸症状と照らし合わせて、手遅れにならないような対策を講じるようにしてくださいね!

糖尿病を疑う5つのポイント!

糖尿病には2種類があり、1型と2型になります。

1型糖尿病になる人の数は、非常に少ないのですが、その原因は不明で、1型にかかりやすい体質を持っていたり、なにかの原因で膵臓の一部が損傷を受け、インスリンがまったく作られないというのが原因で、インスリン注射を常用しなければいけません。

インスリンが十分作られないのが原因の2型糖尿病は、一般的にいう糖尿病で、生活習慣病病の代名詞になっています。40歳を過ぎてからは注意ということです。状態に合わせた投薬治療で、長いつき合いをしていかなくてはいけないんです。

ここでは、注意したい初期症状の5つを解説していきたいと思います。

糖尿病発症で起こること~その1~ ハンパなく喉が渇く

高血糖値になれば、血液から水分が抜けて、血が濃くドロドロになります。これを脳が脱水状態とみなし、多くの水分を摂るように指令を出します。

ガブガブと親の仇のように大量の水分を摂ると、尿量が増えるので回数が増え、トイレが近くて仕方ありません。

糖尿病発症で起こること~その2~ 疲れやすく、眠気に襲われる

糖尿病を患うと、ぶどう糖を吸収できずに、筋肉や脂肪を燃やすので、疲労感がハンパありません。

糖尿病の知人は、食後のたびに疲れと眠気に襲われて、何度か前の車に追突事故を起こした経験があるそうです。

糖尿病発症で起こること~その3~ 急に痩せる、太る

ぶどう糖をエネルギーに変えられず、体の栄養素を燃やすので、急激にガリガリに痩せたりします。

さらに、過剰な糖分を脂肪細胞に取り込んでしまい、デブになる体質の人もいますが、これは糖尿病が悪化するタイプの人と言われています。

糖尿病発症で起こること~その4~ 足に様々な違和感がある

糖尿病になると、毛細血管が傷つき、血流が滞って、足のしびれ・足をつる・こむら返りを起こしやすい・タコやイボができやすいなどの症状ができます。

自律神経系にも影響が出るので、自分の足ではないような感覚に襲われたり、違和感だらけ。ちょっとした傷が治りにくかったりする場合もあるんです。

糖尿病発症で起こること~その5~ 肌が乾燥してかゆみに襲われる

肌のカサつきがとりあえずヒドイ。日照りの田んぼのような肌になります。

皮膚の水分も高血糖値で失ってしまうので、体質が変わってしまったのかと思うほど、肌をかきむしってしまうのがつらいのです。

これは“重度の糖尿病”確実のポイント5つ!

ここからは、重度の糖尿病まっしぐらの症状を解説していきたいと思います!
これ、ひとつでも当てはまったら、絶対に病院に行ってくださいね!

糖尿病発症で起こること~その6~ 目がかすんで、視覚の端に黒い点が見える

糖尿病が進行すると、網膜が障害を受け、視力低下を起こし、視覚の中にゴミくずや黒い点が見えたりします。

これを“糖尿病網膜症”といい、目の前に虫が飛んでいるようにみえるので、うっとうしくて仕方ありません。

糖尿病発症で起こること~その7~ 水虫などの白癬菌症になりやすい

細菌への抵抗力低下で、水虫の原因となる白癬菌症に感染しやすいリスクがあります。スーパー銭湯などで床を歩いただけで、感染してしまうようです。

足だけではなく、手や頭に白癬菌が拡大してしまうこともあり、かゆくてたまらないと聞いています。

糖尿病発症で起こること~その8~ 歯周病になりやすく、歯茎が痩せて、口臭がひどくなる

血糖コントロールができないと、歯の血行が悪くなり、歯周病悪化する恐れがあります。正直、糖尿病の友達の口臭は耐え難いものがありました。

それ以上に歯周病菌は、心筋梗塞や呼吸器疾患などを引き起こし、命を落とす恐れもあるといわれています。

糖尿病発症で起こること~その9~ 糖尿病腎症を発症し、人工透析をしないといけない

糖尿病が悪化し、腎臓に影響すると腎臓の機能に障害が起き、腎不全になります。

腎症の進行で、塩分やタンパク質、水分の摂取を制限しないと、突然足を中心に全身がむくみだします。友人は足に水が溜まり、パンパンに膨れ上がって、救急車で運ばれました。それからは、人工透析の機械を使って、血液をろ過しなければ、死に至ります。

糖尿病発症で起こること~その10~ 小さな傷に気がつかず、足を切断しないといけない

感覚が遠くなり、痛みやかゆみなどを感じにくくなってくるので、ちょっとした足の指の傷などに気がつかずに、知らないうちに壊疽(えそ)を起こし、足を切断しなければならない事態になることもあります。

年間1万人以上の男女が足を切断しているといわれています。

僕も、慢性膵炎持ちで、いつを膵性糖尿病を起こしてもおかしくありません。

糖尿病というのは、甘いものを食べ過ぎるからなると勘違いされていることがありますが、様々な要因が重なり、突然発症してしまうものです。

今、健康診断などで“隠れ糖尿病”などと診断されているという方は、糖尿病を発症してしまっては様々な弊害を引き起こし、不自由な生活を送らなければいけません。

忙しい仕事にかまけ、健康管理をおろそかにして、暴飲暴食しているそのあなた、あるいは前出の症状に心当たりがあるあなた、この機会にお医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。早期発見であれば選択の幅が広がりますよ!

(C)写真AC

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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