「3.11」に出し抜かれた地震学者たちへ 今こそ立ち上がれ!

  by asaoiijima  Tags :  

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我が国の地震学者は誰一人として「3.11」東日本大震災を予測できなかったし、被害を軽減することにさえほとんど貢献できなかった。例えば医者なら、一つの医療ミスによる一つの命の責任だけで訴えられかねない。「3.11」による1万8千人以上にわたる犠牲者の責任の一端もしくは多くが地震学者にあることが明らかなのに、何らの責任をも追求されないのは奇妙なことと言わざるを得ない。もし世が世なら…例えば日本が独裁国家で私が当の独裁者であったなら、彼ら地震学者を全員死刑にしていただろう。

ところで、2月26日に政府の地震調査委員会からむこう30年にわたる東北沖における地震発生予測確率を引き上げると発表があった。がっかりな内容だったが、私なりに要約すると下記の通りである。

①東北大震災級(M9)の地震が起きる可能性はない(発生確率0%)。
②青森、岩手、宮城、福島、茨城各県太平洋側の沖でM7からM7.5、ないしはM7.9クラスの地震が起こる可能性(発表以前は0%予測の地域もあり)があり発生確率を引き上げる。

①に関してはあれだけの巨大地震が同じ場所で起きるのかと問われれば、地震学者でなくともまずは起きないと考えるに違いない。30年と言わず、向こう3000年ないしは300年ならあり得るかも…とは思う。
②に関して、騙されてはいけない。地震の予測は「発生確率0%」としたエリアで地震が発生すれば地震学者が責められることになるが、発生確率がわずかに10%のエリアで地震が発生したとしても地震学者が責められる事はない。「10%は発生確率があると言ったではないですか!」というわけである。
地震の発生場所はここ数十年、阪神、東北、熊本、お次は北海道と、まるで悪魔のように神出鬼没なわけで、この要領で日本中どこもかしこも「10%〜90%」ぐらいの範囲でもっともらしい数字をあてがっておけば、彼らとしては安泰なのである。
以上を踏まえ、上記②を意地悪く解釈すれば「今後30年以内に東北沖で地震が発生したとしても、私らのせいじゃありませんから」と言っているようにも聞こえる。

冒頭ややオーバーに述べたとおり、世が世なら地震学者は全員死刑になっている。
ほとんど適切な予測がなされた試しがないので、地震の予測が相場や株価の予測よりもよほど難しいという事は私のような一般庶民でも分かっているし、散々地震に裏をかかれ続けている地震学者たちとしても今更失うものはないような気がする。

はっきり言って「10%〜90%」の中途半端な予測を連発されても意味がない。
そもそも予測がまともに的中したこともないのに、10%だの90%だのともっともらしい数字を出されたところで、一体誰が信頼するだろうか?要するに「地震が起きるかもしれないし、起きないかもしれない」と言っているのである。「丁か半か?(地震が起きるか起きないか?)」と問われているのに、答えが「丁の発生確率が50%」では、確かに科学的には正しい表現かもしれないが、問いが求めている何も答えていないに等しい。そんなのは我々の目から見れば、保身行為としか映らないのである。いっそのこと予測対象のすべてのエリアで発生確率10%とでもしておいた方が、責任逃れの手段としてはよほど有効だろう。

言いたいのは、我が国の地震学者は阪神大震災以降に失われた2万人以上の犠牲者の生命、そしてすべての被災者の人生に対する責任を背負っている。また、有効な予測を一度もできなかった以上、無能呼ばわりされても当然であろう。今更失うものは何もないではないか?ほとんど無意味な「発生確率」を並べ連ねるよりも、下記のように提案したい。

「次は必ず『南海トラフ』が来る!国を挙げて『南海トラフ』に備えるべきである」

と学会を挙げて、そして命をかけて明言すべきである。というか、そうでもしなければ我が国では誰も、地震学者の言うことに誰も耳を傾けようとしないだろう。地震学者の予測を「どうせ擦りもしない…」と思いながらも耳を傾けるのは、何を隠そう他に専門家がいないからである。あなた方にはもう後がない。これは最後のチャンスである。
予想に反して南海トラフ以外のエリアで東日本大震災の大地震が発生したなら、その時は全員で腹を切れば良い。命をかけた仕事が失敗して死ぬのなら、それはそれで学者としての本望というものではないか?
いや、仮に南海トラフが来なかったとしても、学会と国を挙げて一つの事態に備えることは実は意義の深いことかもしれない、とも思う。

もしそれもできないというのなら、「地震は研究対象として手ごわすぎるので、私らの現在の能力・智力では予測することは不可能です」と正直に告白するのもいいだろう。いや、彼らの悪戦苦闘ぶりを見るに、本当にそうなのかもしれない…と思う今日この頃である。

「人の10倍考える」をモットーに日々あまり面白くない仕事をやっつけつつ、旺盛な好奇心で情報収集と思索を重ねている。書く時は常に「売り物になる文章」を意識しつついかに読者の心を掴むかを考えている。 元銀行員で現在も金融系のIT開発等に携わるフリーランス。JICA国際協力ボランティアとしてパプアニューギニアに二年間滞在してパプアニューギニア政府に協力。 趣味は旅行、読書、音楽鑑賞、美術鑑賞、写真、映画・ドラマ鑑賞、オーディオ、スポーツ(水泳、柔道、バレーボール、Zumbaなど)最後にパソコンやスピーカは自作可。

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