「マンガやイラストを描くのが好き! 絵師に憧れる!」
そう思っていっぱい絵を描いているのに、なんだかパッとしない。超えられない壁を感じてしまう……。そんなことありませんか? そんな人のために「絵がうまくなるコツ」を、イラストレーター・漫画家の森永みぐさんの著書『へたっぴさんのためのお絵描き入門 なんでお前は絵が描けないんだ!?』からいくつかご紹介します。
※本記事で使用している画像はすべて『へたっぴさんのためのお絵描き入門 なんでお前は絵が描けないんだ!?』(インプレス)のものです。
1.線さえキレイに描ければうまく見える
あなたの絵がへたっぴに見える一番の原因は「形が上手く描けていない」のではなく「線がきれいではない」から。線さえキレイに描ければうまく見せることができます。
「え、線を引くなんて簡単じゃん!」と思いましたか? 侮るなかれ、実はペンを自分の思い通りに動かせすって難しいんです。まず線をきれいに描く練習から始めてみましょう。
2.想像ではなく見たままを描く練習をする
体やモノの形を「なんとなく」の想像で描いていませんか?まずはモノの形をじっくり観察し、想像ではなく見えたままを描く練習をしましょう。
3.下描きの前にアタリを引く
線や形が取れるようになったら、今度は全体のバランスを考えながらアタリ(=ガイド線)を引いていきましょう。顔など細部にこだわるあまり全体のバランスがおかしくなるのもへたっぴさんが陥りやすい落とし穴です。
4.キャンバスの外を想像する
アタリを引いてもなんだかおかしい……。そう言う場合は「紙(キャンバス)の外側」を想像してみましょう。紙の外にある関節のつながりは正しいか、実際にもう1枚紙を繋げて描いてみるのもいいでしょう。
5.「簡略化+誇張」でデフォルメする
マンガ絵やイラストはどんなタッチの絵柄であっても、リアルの表現に基づいてデフォルメされています。デフォルメのポイントは「簡略化」と「誇張」です。
「簡略化」はモノの形を理解し、必要な線だけになるよう引き算していくこと。モノの形を理解して描き込む練習を積めば、自然とどれが必要な線か理解できるようになります。
「誇張」はその名の通り気になる部分を目立たせること。イラストなので非現実的でも大丈夫。やりすぎくらいで丁度いい! という気持ちでイラストに個性を出していきましょう。
絵の上達のためにはこれらのポイントを押さえながらたくさん練習することが一番。憧れの絵師を目指して、焦らずじっくり練習を積み重ねていきましょう。
『へたっぴさんのためのお絵描き入門 なんでお前は絵が描けないんだ!?』(インプレス刊)では今回紹介したコツ以外にもたくさんのポイントを紹介していますよ。
『へたっぴさんのためのお絵描き入門 なんでお前は絵が描けないんだ!?』
著者:森永みぐ
定価:本体1,200円+税
発売:2018年6月22日(金)
ISBN:9784295003847■著者プロフィール
森永みぐ
フリーのイラストレーター・漫画家。
雑誌や書籍、Webなどのイラスト、カットから、イラストコラムや取材レポート漫画など、さまざまなジャンルで活動中。現在、専門学校でイラスト講師を担当。