ダイエット中の筋肉を食事だけでコントロールできるか?『TOTAL FOODS SYSTEM』を5日間試してみた!

  by 古川 智規  Tags :  

「理想の体づくり」といっても何が理想なのか、体重が落ちればいいのか、体脂肪を減少させればいいのか等々、実際にはよくわからない面もある。人によっても理想は違うし、健康的といっても何をもって健康とするか定義が難しい面もある。
運動をしている方やフィットネスクラブやジムに通う方であっても理想とは言えない方もいるだろうし、ダイエット中であっても筋肉まで落ちてしまい体を支える基本的な力が知らず知らずのうちに衰えている方もいるだろう。
そこまで追求してしまうと、生活のすべてを専門家に委ねて任せるしかないのだろうが、気軽に専門家の管理が受けられる食事を提供してくれるサービスがあるとのことで試してみた。

今回記者が試してみたのは、TOTAL FOODS SYSTEM(TOF SYSTEM)というもの。
TOTAL Workout Lab.というトレーニング施設を持つ同社では多くのアスリートやトレーナーを育成してきた。しかしそれを実現するためには食事も根本から改善する必要があるというコンセプトのもとに、徹底した栄養管理と食事そのものを提供して個々の状況を管理するというもの。
記者は3ケタの体重があるので、それを支えるために筋肉量は多い。しかし筋肉の質となると理想的とはいえず筋肉の繊維が「疎」になっていることは体組成計から明らかであった。ダイエット目的とはしながらも、体重を落とせば脂肪だけではなく筋肉も落ちていくのが普通のようなので、絶対的な筋肉量または筋肉の質を密にすることができれば良しとして試用することにした。

1度しか利用することはできないが、5日間用のお試しセットがあるのでこれを利用してみた。
あらかじめ会員登録をして自分のデータや実施する目的(記者の場合はシェイプアップを選択)を入力して、メニューを作成してもらう。専門家とオンライン上でやり取りをしながらメニューを調整することも可能で、メニューや開始日が確定すれば食材が5日分送られてくる。

冷凍品、冷蔵品、常温品とレトルト品があり、冷凍品は湯せん、もしくは流水解凍するだけで食べることができる。調理らしきものは一切不要で、鍋にお湯を沸かすことだけが唯一の作業となる。そのほかは必要に応じて電子レンジを使用する程度だった。

1日5食分のメニュー

初日の1日分のメニューを紹介する。

Menu 1
牛アキレス腱(けん)煮込み チゲ鍋風
単品100g きのこ&チキン

Menu 2
WHEY FLEXレモンライム(スティック)
WHEY FLEXレモンライム(スティック)

記者注:2本のスティックを一度に摂取するという意味で、適当な容器に入れて水と混ぜ合わせて飲む乳清由来のプロテイン。

Menu 3
単品100g ラタトゥイユ
鶏モモ肉の焼き鳥風

Menu 4
食べるFitness ローストチキン(ゆずこしょう)

Menu 5
ミートローフの野菜入り 和風ソース
冷) ささみと玉ねぎのコンソメソープ

どれも予想に反しておいしく、イメージとして肉は食べられないなと思っていたのだが、そんなことはなく鳥のささみが多いのは事実だが、ミートローフやビーフジャーキーといったメニューもあり口に合わないものは5日間全25食を通して1つもなかった。高たんぱく・低脂肪・低カロリー・低糖質を基本にメニューが作成されているようなので、肉そのものが食べられないわけではないようだ。ただし、穀物の類はほとんどが豆類で「ごはん」は5日間一度も口にすることができなかった。
送られてきたメニュー以外に口にしていいもののリストもあり、多くが野菜類であるが飲むものも注意を要する。5日間で飲んだものは中国茶、アイスコーヒー(ブラック)、アイスティー(ストレート)だけだった。これらのリストも添付されるので量的に少ないと感じれば自分で適宜追加して食べるとよいだろう。また、各食事の間隔は3時間以上となっており、例えば朝6時に1食目を摂取すると、最短で2食目が9時、以下12時、15時、18時となるが、要は空腹になる前に次の食事をこまめにとることで余分な栄養を吸収させないという意味なのだろう。それゆえに5食となっていることは理解できる。

食べたらオンライン上でチェックするだけ

食べたものはオンライン上の自分のページでメニューをチェックするだけで食べたメニューが赤く表示される。

同時に摂取したたんぱく質やエネルギー量が自動計算されてわかる仕組みになっている。
体組成計を持っている場合は毎日の体重や体脂肪を入力すればそれも同時に表示されるので、管理がしやすい。

筋肉の結果は?

特に運動をするわけでもなく普段通りに過ごして、毎日指定された5食を食べるだけだったので、筋肉量は減少した。ただし、その分だけ体重も減少していたので脂肪が増えたわけではなく筋肉も消費して減量したと考えるのが自然だろう。
一方で、筋質は上昇しており高たんぱく低脂肪の食事が筋肉の繊維を密に導いたといえよう。
アスリートとまではいわないが、普段から運動をする方やダイエットで筋肉も消費して落ちてしまった方には、専門家にメニューを選定してもらって理想の体づくりを目指してみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

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