2012海洋研究開発機構一般公開

 5月12日(土)に独立行政法人海洋研究開発機構横須賀本部の一般公開が行われた。筆者もアクアモデラーズ・ミーティングの一員として、ボランティアで参加してきたので、その時の様子をレポートする。
 アクアモデラー・ミーティングとは関東を中心に活動する水中ラジコンモデルの愛好会であり、潜水艦だけでなくSFモデル、水中メカやロボットなど、水中で動くものを作り、楽しもうという同好会である。水中ロボコン推進会議とJAMSTECの協力のもと、JAMSTEC潜水訓練プールの使用料を負担して年数回の水中ビークル・フリーミーティング(追浜ミーティング)を開き、学生向け水中パーツや工作事例を考案し、その技術資料を公開している。

工作事例ペットボトル潜水艦

 アクアモデラーズ・ミーティングは毎年海洋研究開発機構の一般公開に参加し、子供向け水中ラジコンモデルの体験操縦や、デモンストレーションを行なっている。その活動は今年で10年目を迎えた。

メンバー自慢の水中ラジコンモデルの数々

 ラジコン潜水艦の体験操縦は、小学校高学年から中学生を対象に行うもので、本格的なラジコン潜水艦の操縦が楽しめる。中には毎年これ目当てに来る子供もいるという。

体験操縦の様子

体験操縦に使用されるラジコン潜水艦はラジコン飛行機と同じプロポで操縦する本格的なもの

 数年前からは子供にも工作を楽しんでもらおうと、ペットボトル潜水艦の工作教室を始めた。1回30名の定員に3倍以上の応募がある。

工作教室の様子

自作したペットボトル潜水艦でレース

 今年の一般公開には7,000人もの見学者が訪れたそうで、潜水訓練プールも大勢の人で賑わった。メンバーも子供たちの笑顔が見たくて、このイベントに取り組んでいる。工作教室も希望した子供全員に楽しんでもらいたいが、メンバーのキャパシティもあることをご理解いただきたい。
 興味をもったら自分で作ってみてはどうだろう、最初は思うように動かないかもしれないが、なぜそうなったかを考え、改良する過程も楽しい。アクアモデラーズ・ミーティングのメンバーも最初はそうだったのだから。

 

昔水中ロボットのオペレーターをしていた縁で、水中ロボコンの実行委員をしています。私のブログは海や船に関係する記事が中心ですが、動くものならなんでも好きです。日本科学技術ジャーナリスト会議会員

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