2003年に刊行され、2006年にはTVアニメ化もして大ブームとなった、谷川流(たにがわ・ながる)氏によるライトノベル『涼宮ハルヒの憂鬱』が、この4月から高校1年生の英語の教科書に採用されている模様です。
天上天下唯我独尊たる涼宮ハルヒが、ついに教科書デビューです。
使用されているのはシリーズ第1巻『涼宮ハルヒの憂鬱』の冒頭部分、席替えをしてハルヒとキョンが窓際の席になった後、ハルヒが新しいクラブ作りを思いつくあたりまでが収録されているようです。
いとうのいぢ氏によるイラストは、原作の巻頭に掲載されたものの他、シリーズ第7巻『涼宮ハルヒの陰謀』の挿絵(写真右)も使用されているようです。
この教科書、どんな教科書?
今回ハルヒが採用されたこの教科書は『World Trek English Communication I』(桐原書店、平成29年度版)という高校1年生を対象とした英語のコミュニケーションの教科書です。
この4月から使用される平成29年度版で大幅に刷新されているため、ハルヒが読めるのはこの4月の新1年生からのようです。
本書の公式サイト(http://www.kirihara.co.jp/Portals/0/SP/worldtrek/)ではハルヒパートについて、以下のように紹介されています。
ハルヒはリーディングの授業の一つとして収録されており『高校に入学したキョンと、そこで出会った風変わりな同級生の涼宮ハルヒが展開する学校生活の様子を読む。』『題材:学校生活』となっています。ここだけ読んだ高校生は、まさかこの作品がSFとは思わないでしょう。
また、同ページの年間指導計画案によると、この単元は高校1年3学期の2月、配当時間は6時間となっています。2月の授業のため、巻末に収録されている模様です。
4月から高校生になる諸氏が、同じく高校入学後、SOS団を設立して高校生活を豪快に過ごすことになるハルヒのさまを文字通り教科書にして(もしくは4月7日からNHKBSプレミアムにて再放送されるTVアニメ版を見て)、高校生活を自由奔放に過ごしてくれることを期待してやみません。
この教科書、一般販売はされるの?
小中高の教科書は教科書販売店でのみ購入可能となっています。どの本屋さんが教科書販売店かは、一般社団法人全国教科書供給協会のホームページ『教科書の購入・販売について』(http://www.text-kyoukyuu.or.jp/otoiawase.html)にて確認ができます。
また、書店に確認したところ、教科書の一般への販売は毎年度4月1日からとなっているとのことです。
本書を購入したい方は、4月1日以降に上記サイトに記載の本屋さんに行くといいでしょう。
□桐原書店 World Trek English Communication I
http://www.kirihara.co.jp/Portals/0/SP/worldtrek/□涼宮ハルヒの憂鬱 特設ファンサイト
http://www.haruhi.tv/fanclub/□一般社団法人全国教科書供給協会
http://www.text-kyoukyuu.or.jp/
※Webサイトのスクリーンショットは記者によるものです。紙面写真は匿名希望の協力者よりご提供いただきました。