ガジェット通信がお送りする“秋葉原制覇”もサクサク進んでいる予感ですが、みなさんいかがでしょうか?
ぶっちゃけ読む人を選ぶ筆者(YELLOW)の記事ですので、さしてPV的にも盛り上がりもせず、爆発する事も炎上する事もない当たり障りのない感は否めませんが、あえて言おう!
「食レポに関してはガチである!」
まあ、他のもガチなんですけど筆者が尊敬していた寺門ジモン改めネイチャージモン氏の説く
「食べ物に嘘があってはならない」
という名言は心に刻む必要があるかと存じます。あと、今書いて初めて気が付いたんですけど寺門ジモンのジモンって寺門(じもん)だったんですね(小並感)
今、牛丼が危ない!
とりあえず危機感を煽る安い手法でPVアップを試みた次第ですが、恐らく嘘です。
いや、厳密には“牛丼が危ない”ってのは正解でして、食べるのが危険とかではなく、牛丼という食べ物の存在自体が「絶滅危惧種なんじゃね?」みたいな勢いで御座います。
東京オリンピックの開催に伴い、築地市場が移転するのは周知の事実ですが、その築地市場にある牛丼の『吉野家』が“牛丼の聖地”である事を知っている人は多くはありません。
この『吉野家』築地一号店は昔からの『吉野家』の味を守っているとの説があり、かつて牛丼が絶滅しそうになった“狂牛病の乱”の時でも、この築地1号店だけは牛丼を提供し続けていたという伝説があります。
しかし!
そんな『吉野家』築地一号店も築地市場の移転に合わせて、豊洲に移転するとの発表もあり、牛丼を愛する人達に衝撃を与えています。
無論、この場所に残る可能性もあるのですが、正式な発表では移転となっているので、移転する可能性は高いです。
つまり!
日本の牛丼を語る上で外せないレジェンド店が、またひとつ星になってしまう一大事に直面している事実を真摯に受け止める必要があるのです。
正統派牛丼、最後の砦となるのか?『牛丼専門サンボ』
しかし!
秋葉原に通う我らに死角なしで御座います。
たとえ『吉野家』築地一号店が移転をきっかけに「頭の大盛り」などの良心がなくなってしまっても、我らには『牛丼専門サンボ』があります。
1989年頃から秋葉原で営業している牛丼の店でして、かつて“食の砂漠化”が深刻だった秋葉原ではオタク達のオアシスとして一世を風靡していました。
当然、あの“狂牛病の乱”の時代でも頑なに牛丼を提供し続けた猛者でして、大規模なチェーン展開で味が変わったとされる『吉野家』と違い、今でも“牛丼創世記”の頃の味が守られているという説があります。
一時期、長期休業に入った際には多くのファンから心配される声が上がり、再オープンした際には謎の行列が形成された歴史もあります。
つまり!
秋葉原で牛丼と言えば『牛丼専門サンボ』であり、ここで牛丼を食べずに秋葉原を語るのは秋葉原への愛が足りないとしか言えません。
『牛丼専門サンボ』の掟
若干、いつも記事を書いていて思うのは、美味しそうと単純に飛び付いた輩によって、お気に入りの店に迷惑が掛からないかという不安で御座います。
「じゃあ、書くなよw」
って言えばお終いですが、それでは筆者の生活も終わるので、最低限のルールだけは叩き込んで、少しでも良い方向に持って行こうとは思っています。
というわけで、『牛丼専門サンボ』のルール、もとい掟を書いておくので初見の方はしっかり覚えておいて下さい。
1……携帯電話での通話は死罪!
2……携帯電話の使用(メール、ネット閲覧)は重罪
3……オカンの指示は神の啓示と思え!
4……ヘッドフォン、及びイヤフォンの着用禁止(神の声が聞こえないので)
5……店内禁煙
他にも牛丼店での定番である“持ち帰り”(弁当)や、ネギだくツユだく等のコールも皆無です。
会話自体は禁止されていませんが、明らかに店内で目立つトーンでの会話は“島流しの刑”に値するので注意して下さい。
さらに写真撮影に関しては意外と禁止されていませんが、シャッター音が出たりすると一発レッドカードなので、これも細心の注意が必要です。
他にも(略
というわけで、筆者も軽く書いた事はあるのですが、やはり“秋葉原制覇”となると改めて紹介する必要性を感じた今日この頃で御座います。
以前は大盛りの記事でしたが、今回は“並盛り”ですので、一応はメニュー的には被っていない感も出してみました。
この日はオカンがいなかったので、ちょっと『牛丼専門サンボ』の実力の5%くらいしか出ていませんが、それでも“牛丼”としてのビジュアルは神々しくもあります。
着席してから茶を飲む余裕がある……だと?
あと補足情報ですが、この『牛丼専門サンボ』は牛丼の提供が早い、もとい速い事でも知られていて、そのスピードは世界一との声もあります。
「座って振り向いた時には、オカンが牛丼を持って待っていた」
などは“サンボあるある”ですので、背後を取られないようにオカンの動向には常に注意を払う必要があります。
しかし!
この日はオカンが不在だったので、座ってから茶を飲む余裕がありました。
いや、むしろコレが普通の牛丼屋さんな予感ですが、ちょっと『牛丼専門サンボ』らしさに欠ける感は否めません。
『牛丼』(並470円)を食す!
というわけで、『牛丼』の並で御座います。
いや、コレはもう牛丼と言う枠を超えて、もはや“秋葉原”そのものではないでしょうか?
「アキバの飯はサンボに始まりサンボに終わる」
この言葉の意味が分かるまで、かなりの年月が必要かと存じますが、その領域にまで達して初めて秋葉原をドヤ顔で語る事が出来るのです。
味に関しては遅い時間帯だったので、ちょいと牛肉の味が抜けちゃった感もありますが、逆にこのくらいの牛丼もオツな食べ物として許容する器がなければ、秋葉原を極める事は出来ません。
とはいえ、昨今のチェーン店に比べれば牛肉のボリュームもあり、タレというか汁の完成度も高いので、牛丼としての味は間違いないと言っておきましょう。
なんと言っても米、すなわち御飯が美味しいのでチェーン店と比較してコスパ的に割高とディスるのは野暮ってもんです。
チェーン店は値段相応の味、この『牛丼専門サンボ』の牛丼は牛丼の美味しさをブラッシュアップした最終形態なのです。
件の『吉野家』は牛丼店としてはメジャーですが、やはり大規模になってからは味が変わったと言われていて、21世紀の今、本当に昔ながらの牛丼が食べられるのは『吉野家』築地一号店と『牛丼専門サンボ』だけとの説もあります。
牛丼 VS お皿(ご飯付)
なお、一部の秋葉原通では「サンボは“お皿”を食べるのがツウである」みたいな説がありますが、筆者的には牛丼こそ『牛丼専門サンボ』の顔であり、必食のメニューであると考えています。
これは余計なモノを全て省いて、まさに丼としての牛丼の潔さを3次元化した『牛丼専門サンボ』の牛丼こそ至高であり原点にして究極の存在であると言う原理主義的な思想も働きますが、牛丼の歴史と『牛丼専門サンボ』の歴史を重ねて見れば、どちらがベストなのかは言うまでもありません。
ゆえに、究極的には並盛りスタンダードをマッハで掻き込んで、素早く立ち去る所作が一番美しいと言う事で御座います。
『牛丼専門サンボ』 総評
日本一硬派な牛丼屋として神格化されている『牛丼専門サンボ』ですが、オカンが不在の時は意外と平和ですので、初見であればそのタイミングに訪れてみるとよいでしょうか?
逆に、ベテランになるとオカンが不在の『牛丼専門サンボ』は、牛肉不在の牛丼みたいなものでして、なんか長年戦って来たライバルが引退した時のような寂しさも感じます。
しかし!
味に関しては、まあ守られていると思うので秋葉原を愛する心があるのなら、一度は『牛丼専門サンボ』の洗礼を受けてみるのも一興かと存じます。
それでは、是非みなさんも『牛丼専門サンボ』で美味しい牛丼を食べてみて下さい。
『牛丼専門サンボ』
住所:東京都千代田区 外神田3-14-4 国際ビル1F
営業時間 11:30~19:00 土日祝日 11:30~17:00
定休日:ほぼ年中無休