ゲーム『Steins;Gate』(シュタインズ・ゲート)の聖地がまた一つなくなった、という悲しいニュースについてお知らせします。
『Twitter』ユーザーのツルミロボさん(@kaztsu)によると、シュタインズ・ゲートに登場したコインロッカーのモデルになったロッカーが5月8日に利用停止となり、9日には撤去される、とのことでした。
この情報を受けて、記者は早速現地に向かいました。
これが運命石の扉の選択か…IBN5100が入っていたかもしれない秋葉原某所のコインロッカー、きょう撤去されるっぽい pic.twitter.com/aGEyQcUj63
— ツルミロボ (@kaztsu) 2016年5月8日
『Steins;Gate』とは?
2009年にXBOXにて発売された”想定科学ADV”ゲーム。
プレイヤーは2010年の秋葉原に住む主人公・岡部倫太郎(通称・オカリン/自称・狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院狂真)となり、偶然発明してしまったタイムリープマシンを使って、幼なじみの命を救おうと何度も時間移動を繰り返す、という物語。
実在する地名や機関、人物が(多くの場合少しだけ名前を変えて)登場し、虚実入り乱れたある種のリアリティのあるSFとなっている。
2011年にTVアニメ化された他、現在も様々な派生作品が生まれている人気作。
シュタインズ・ゲートの”コインロッカー”とは?
物語の後半、オカリンが元の世界線(パラレルワールドのようなもの)に戻るために必要となる”あるもの”が眠っているのが、”大ビル裏のコインロッカー”です。
実際に秋葉原駅すぐ近くに”ダイビル”というビルがあり、その裏にはちゃんとモデルとなったコインロッカーがあります。
ゲーム中では、以下のようなイメージになっていました。
以下は記者が2011年に撮影した、ダイビル裏のコインロッカーです。
青いひさしや隣の自販機など、かなり忠実にモデルにしていることがお分かりいただけるかと思います。作中そっくりなため、作品ファンの聖地巡礼ポイントにもなっていました。
なお、その”あるもの”はこのコインロッカーの向かって右下、このロッカーに入っていた、という設定でした。
2016年5月9日の世界線では……?
記者が現地に着くと、そこにあったのは……!
「ない! IBN5100が……ない!!」
かつてあったはずのコインロッカーが、きれいさっぱりなくなってしまっていました。
二つの画像を似たアングルに加工してみました。画面奥のソフマップなども一致していますが、ロッカーや自販機、証明写真機など、きれいさっぱりなくなってしまっています。
シュタゲの聖地巡礼はお早めに。
ツルミロボさんの画像によると、このロッカーは8月中頃には再設置される、とのことです。
ですが、同じくシュタインズ・ゲートのランドマークであったラジオ会館も、修復はしたものの見た目は作中と大きく変わってしまっています。このコインロッカーも全く同じ外見で再設置されるとは限らないかと思います。
シュタインズ・ゲートは特に変化の激しい秋葉原の街中を舞台としているため、今後も聖地がどんどん消えていく、または見た目が変わっていくことが予想されます。
作品ファンでご関心の方は、ぜひお早めに聖地巡礼を済ませてしまうことをお勧めいたします。
※写真は記者の撮影によるものです。
※ゲーム画面は『シュタインズ・ゲート公式資料集』(株式会社エンターブレイン、2010)p.56より引用。